すでにPixel 7は64ビット専用に

「Snapdragon 8 Gen 3」は64ビット専用、32ビットアプリを切り捨てる可能性

Image:T. Schneider/Shutterstock.com

アップルのiPhone用Aシリーズチップとクアルコム製のAndroidフラッグシップ向けSoCは、長年にわたり性能および電力効率の格差が開いていた。しかし、最新のA16 BionicとSnapdragon 8 Gen 2では差が縮まっており、iPhone 14 Pro MaxとGalaxy S23 Ultraはスピードテストバッテリー持続時間ともに互角との検証結果もある。

そんななか、次世代チップ「Snapdragon 8 Gen 3」に関する新たな噂話が伝えられている。開発者で有名リーカーのKuba Wojciechowski氏は、Snapdragon 8 Gen 3の開発コードネームは「Lanai」または「Pineapple」だとツイート。さらにSnapdragon 8 Gen 2の1(プライムコア)+4(高性能コア)+3(高効率コア)構成とは異なり、2+3+2+1構成を採用すると述べている。

注目すべきは、これらが新規設計のコアであり、「現在のラインナップ全体を置き換える」と述べられていることだ。さらに32ビット対応は完全に停止され、64ビットのみになるという。つまり、数年前の古い32ビットアプリはハードウェア的にも動かなくなることを意味している。

すでにAndroidも32ビット対応を打ち切る方向にあり、GoogleもPixel 7/7 Proが、初の64ビット専用Androidスマートフォンであることを明らかにしている。またSnapdragon 8 Gen2も、CPUコアのうち旧世代のCortex-A71のみが32ビット対応であり、この方向性は必然とはいえそうだ。

Snapdragon 8 Gen 3は8 Gen 2より早い時期、つまり11月より前に発表されるとの噂話もあった。その時期は「iPhone 15 Pro」モデルが次期SoC「A17 Bionic」とともに登場すると予想されており、フラグシップのiPhoneとAndroidが正面から激突することになるかもしれない。

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