年末までに経営立て直して新CEOを見つけられる?

Twitter Blue責任者が解雇。マスク氏の「激烈ハードコアに働け」を体現していた人物

Image:pnm-stock/Shutterstock.com

実業家のイーロン・マスク氏は、Twitterを買収した直後から大量のリストラを行っていたが、ついに製品マネージャーのEsther Crawford氏までも解雇されたと報じられている。同氏は、リニューアル版Twitter Blueの認証バッジや次期決済プラットフォームなど、様々な中核プロジェクトの責任者を務めていた。

この一報は、最初にPlatformerのZoë Schiffer氏が伝えたことだ。さらに、The VergeのAlex Heath記者も、Crawford氏と残りの製品チームのほとんどが先週末に解雇されたと確認している。

そしてTwitter社内では、オーナーのマスク氏がまったく新しい体制を導入するに違いないとの推測を呼んでいるという。そうでなければ解雇に意味はなく、元マネージャー(Crawford氏とは別の人物)は、「まだ残っているスタッフだけでは業務を続けるのは難しい」との趣旨を語っているそうだ。

このCrawford氏はマスクCEO指導のもと、製品マネージャーの中で頭角を現した1人であり、Twitterオフィスの床に寝袋とアイマスクをつけている姿をツイートしたこともあった。そこには、「24時間体制で締め切りに追われていると、時には#SleepWhereYouWork(職場で眠る)こともできる」とあり、まさにマスク氏の「激烈ハードコアに働け」の理念を体現していた人物である。

報じられていることが本当であれば、今回の解雇は、昨年11月にマスク氏がTwitterのCEO就任して以来、少なくとも4回目となる。Schiffer氏によると、今回の解雇は「50人をはるかに超える」規模となり、複数の部門にまたがっているそうだ。

マスク氏は、先日ドバイで開催された世界政府サミットで「組織を安定させ、製品ロードマップを明確に示し、財政的に健全な状態にする必要がある」と述べた上で、「年末頃」が自らの代わりとなる後任のCEOを見つけるいいタイミングになるとコメントしていた

ちょうどTwitterが、様々な取引相手への支払いを滞納させており、少なくとも6社に訴えられていると判明したばかりだ。マスク氏がどのような社内改革の青写真を描いているかは知るよしもないが、Twitterは全世界の人々がコミュニケーションを取り、情報を得る不可欠のインフラとなっているだけに、賢明な判断を望みたいところだ。

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