約1年ぐらいではこの程度の進化に留まりそう

次期Mac用「M2 Max」らしきベンチマーク結果が流出

Image:Apple

次期14インチ/16インチMacBook Proには、MacBook Air(2022)等に採用されたM2チップの強化版が搭載されると見られている。そのうち「M2 Max」チップのものとされるベンチマーク結果がネット上で公開され、およその性能や搭載RAM容量などの手がかりがもたらされた。

有名リーカーのShrimpApplePro氏は、ベンチマークアプリ「Geekbench」の報告サイトで見つけた「Apple M2 Max」のスコアをツイートしている。ShrimpApplePro氏はiPhone 14 Proモデルの画面デザインが「ピル+ホール」(横長と丸いパンチホール)になると正確に予想したほか、最近では「iPhone 15」シリーズにチタン素材が使われると述べていた

このベンチマーク結果で使われた「M2 Max」搭載マシンは12コアCPU、RAMは96GBと表示されている。その識別子は(Mac 14,6)とされ、次期MacBook ProまたはMac Studio後継モデルの可能性がありそうだ。現行の14インチ/16インチのMacBook Proの最大RAMは64GB、Mac Studioは最大128GBの構成を提供している。

さてベンチマーク結果では、M2 Maxのシングルコアスコアは1,853、マルチコアは13,855となっている。そして現在のMac Studioに搭載されたM1 Maxはシングルコアで1,755、マルチコアで12,333。もしも今回のリーク情報が正確だとすれば、チップ性能向上は軽微なもの(シングルコアで5%、マルチコアで12%程度)に留まると思われる。

2022年6月にMacBook Air(2022)等とともに発表されたM2チップは、TSMCの強化版5nmプロセス技術により製造されている。それに対して次期M2 Pro、およびM2 Maxについては、やはり5nmのままであるとの説と、3nm技術に移行するとの説に分かれている。しかし今回の結果を前提とすれば、5nmの可能性が高まった印象もある。

次期14インチ/16インチMacBook Proを含む新型Macは、一時は11月に登場と予想されていたが、今では来年(2023年)3月頃になることが有力視されている。結果的に先送りになったことで(周囲が一方的に噂していただけではあるが)性能向上への期待が高まっていたが、M2 MacBook Airのパフォーマンス改善がM1版から控えめだったことを考えると、この程度が妥当なのかもしれない。

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