サプライチェーン各社とも将来への投資と割り切る?

アップル製AR/VRヘッドセットは来年3月に量産開始、企業向け製品の可能性

Image:HighStock/Shutterstock.com

アップルがAR/VRヘッドセットを開発中であることは、すでに公然の秘密と言っていい。本製品は2023年1月に発表されることが有力視されていたが、新たに同年3月に量産が開始され、翌4月にお披露目される可能性があるとのサプライチェーン情報が伝えられている。

台湾の電子部品業界情報誌DigiTimesによると、アップルの主要サプライヤーの1つである、Pegatronが最終組立を独占することが決定しているという。「2023年3月に量産開始、翌月に正式発表」との見通しは、製造検証プロセスにおけるヘッドセットの現状から予測されたものだ。

ただし初期の生産台数は限られており、高価格製品のため、主に企業向けの商業市場をターゲットにしていると伝えられている。また以前は年間出荷台数が250万台に達すると予想されていたが、現時点での見積もりは約70~80万台に過ぎないとのこと。サプライチェーン関連企業は、あくまで数量の大きさで勝負するため、特に利益率が高い注文ではないそうである。

それでもアップルの製造パートナーは、将来のAR/VR製品で優位に立つ布石として、技術力を証明するために同社と協力してプロジェクトを進めるという。またアップルのブランド認知度をバックにすれば、資本市場で資金を調達しやすくなる事情もプラスに働いているようだ。

なお今回の報道は、有名アナリストMing-Chi氏が述べていた「年明けの2023年1月にメディア向けイベントで発表」との予想とは微妙にズレがある。

とはいえ、Kuo氏は「2023年の第2四半期に予約受付を開始し、6月のWWDCまでに発売」とも付け加えていた。つまり実際に量産が開始される時期については、そう大きな差があるとは言えないようだ。「2023年半ばに発売」はほぼ既定路線として、今後の焦点は「アップルがいつ、AR/VRヘッドセットをお披露目するか」に移りそうである。

Kuo氏はヘッドセットの発表から実際の発売まで時間が空けば、競合他社に機能をコピーする猶予を与えてしまうと指摘していたことがある。しかし、発表が1月であれ4月であれ、6月までに発売される製品に先んじて、他社が新機能をマネることは難しそうではある。

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