ついにGoogleのハードウェア展開がサムスンに匹敵?

噂のGoogle折りたたみ端末「Pixel Fold」、ディスプレイ性能が判明か

Image:kmls/Shutterstock.com

いよいよGoogle初の折りたたみデバイス「Pixel Fold」が2023年初頭に発売と予想されるなか、ディスプレイに関する詳細な噂が報じられている。

今回の噂話はインドのテック系メディア91mobilesが、開発者のKuba Wojciechowski氏から情報を提供されたとして伝えているものだ。以前からWojciechowski氏はAndroid 13ベータ版からPixel Foldの手がかりを見つけており、9月にもカメラに使われるセンサー等に言及していたことがある。

開発コード名「Felix」なるデバイスは、折りたたみの内側と外側の両方にサムスン製のディスプレイが搭載されるという。内側の折りたたみ画面は1840×2208の解像度であり、サイズは123mm×148mmとのこと。ディスプレイのピーク輝度は1200ニト、平均輝度は800ニト、最大リフレッシュレートは120Hzになる可能性があるとされている。

ちなみにサムスン製Galaxy Z Fold4の折りたたみ画面は、解像度が1812×2176、最大輝度は1000ニト、リフレッシュレートは最大120Hz(1Hz~120Hz)といったところだ。

単純に数値だけを比べれば、Pixel Foldは現在折りたたみスマホの最高峰といえるGalaxy Z Fold 4に比肩することになる。かつて「サムスンの折りたたみ端末に遠く及ばない」と判断されて部品の発注をキャンセルした、と噂されたことが遠い昔となったかのようだ。

Pixel Foldの最新の噂話はもう1つある。それは、Pixelシリーズ初のタブレット「Pixel Tablet」とともに、指紋センサーが左または右の側面に配置される手がかりが発見されたことだ。

米9to5Googleによれば、サイドマウント型指紋リーダーのUIをテストするためのAndroidコード「Y-aligned」があり、2つの異なる構成「folded」(折りたたみ)と「unfolded」(折りたたまず) が用意されているという。この指紋センサーの実装も、Galaxy Z Fold4に近い。

また、折りたたみ画面の解像度が1840×2208であることも、91mobileの説と一致しており、より信ぴょう性が高まった格好である。

おそらく開発に数年かかっているPixel Foldだが、ようやく製品像が明確になってきた感がある。GoogleはPixelスマートフォンに加えてPixel WatchやPixel Buds Proも投入しているが、いよいよ同社のハードウェア・エコシステムはサムスンに匹敵していくのかもしれない。

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