Siriは大刷新される見通し

次の「iOS 27」はどうなる?対応モデルは? 現時点の情報まとめ

多根清史

Image:DANIEL CONSTANTE/Shutterstock.com

アップルは2026年6月8日のWWDC基調講演にて、次期iOS 27を正式発表する見通しだ。とはいえ、すでに相当量のリーク情報が出回っており、信頼性の高いBloombergも数々の予想仕様を発信している。

それら複数のソースに基づき、サポート対象モデルやApple Intelligence関連の新機能、刷新されたSiriや折りたたみiPhone対応、細かなマイナーアップデートに至るまで、5月初旬時点でのiOS 27にまつわる予想をここに総括しておく。

iOS 27対応モデル

iOS 27対応はiPhone 12以降+SE(第3世代)で、iPhone 11シリーズとSE(第2世代)はサポート外になるとの噂である。具体的な対応モデルは次の通りとされる。

  • iPhone 17e/17/17 Pro/17 Pro Max、iPhone Air
  • iPhone 16e/16/16 Plus/16 Pro/16 Pro Max
  • iPhone 15/15 Plus/15 Pro/15 Pro Max
  • iPhone 14/14 Plus/14 Pro/14 Pro Max
  • iPhone 13/13 mini/13 Pro/13 Pro Max
  • iPhone 12/12 mini/12 Pro/12 Pro Max
  • iPhone SE(第3世代)

なおApple Intelligenceの新機能は、従来通りiPhone 15 Pro以降が必須で、A17 Pro世代+RAM 8GB以上が前提とみられている。

Apple Intelligenceまわりの新機能

これら4つの新機能は、ほとんどがビジュアルインテリジェンス=「iPhoneが捉えた映像から情報を取得・AIが分析したアプリに引き渡す」系統に属するものだ。アップルが開発中と噂のスマートグラスやカメラ付きAirPods、装着型AIピンやペンダントなど「カメラとAIを組み合わせたウェアラブル機器」に強く関連していると推測される。

  • 栄養成分ラベルスキャン:カメラで食品の栄養成分表示を読み取り、詳細な栄養情報を取得、Apple Healthの食事・栄養管理と連携する方向とされる
  • 印刷された電話番号・住所の連絡先登録:名刺などの印刷物から電話番号や住所を認識し、自動で連絡先に追加する
  • Safariタブグループの自動命名:グループ内ページの内容をAIが解析し、タブグループ名を自動で付ける
  • Walletで物理カードをデジタルパス化:ジム会員証・イベントチケット・ポイントカードなどバーコード付きカードを読み取り、その場でWalletのデジタルパスに登録できる

ただし、いずれもバックエンドコード(ユーザーの目には見えない場所で動作しているプログラムや設定用コード)解析段階のため、実装タイミングがiOS 27.0ではなく27.xにずれ込む可能性がある。

Siriのインターフェース刷新

  • Siriの独立アプリ化:単なるシステム機能ではなく、独立したアプリとして提供。テキスト/音声の両方で操作できる「チャットAI」的なUIに刷新され、従来の一問一答型から継続的な対話体験へ移行する見通し
  • 会話履歴の管理:過去の会話をリストやグリッドで表示し、お気に入りをピン留め、検索・保存といった機能を備えるとされる
  • インターフェース:メッセージアプリのスレッドに似たチャット画面やテキスト入力欄を備え、声モード切り替えや文書・写真などの添付解析に対応する見込み
  • Ask Siriボタン:ホーム画面やアプリ内に「Ask Siri」ボタンが設置され、選択中テキストや画像をワンタップでSiriに渡し、追加情報取得や関連メール呼び出しなどができる仕組み

これらはChatGPTやGoogle Geminiと近い仕様であるが、「外部サービスを使わずiOS 27の標準機能として完結」する方向のようだ。

Siriの外部AI選択制

  • サードパーティ製AIチャットボット(Google Gemini、Anthropic Claudeなど)と統合可能になり、ChatGPTの「一社独占状態」が解消される
  • 対象AIアプリ(Gemini/Claudeなど)が端末にインストールされていれば、Siri経由でそれらに質問を送信可能になる
  • Siri側が自動で「どのボットに回すか」を判断したり、ユーザーが「SiriにGeminiで答えさせる」といった指定をすることも想定されている
  • 「Apple IntelligenceおよびSiri」設定に「Extensions」セクションが追加され、Siriから利用するチャットボットの選択や、未インストールAIアプリのApp Storeリンクが用意される見込み
  • ビジネスモデルとして、外部AIへのサブスク課金をApp Store経由に集約し、アップルが手数料を取るかたちでサービス収益を拡大する狙いが推測されている

Liquid Glassデザインの調整機能

  • iOS 26/macOS Tahoeなどで導入された半透明ガラス調UI「Liquid Glass」は、賛否両論ながらiOS 27でも継続し、大きなデザイン後退はない見通し
  • 当初、iOS 26向けにシステム全体の不透明度スライダーを検討したものの技術的課題に直面したとされ、設計を見直したうえでiOS 27ではシステム全体に適用されるスライダーが入る可能性がある

折りたたみiPhone向けマルチタスク

  • 2026年内に折りたたみiPhone(仮称iPhone Fold)が登場するとされ、iOS 27では大画面かつ折りたたみ形状に合わせたUI最適化が行われる
  • iPadのようなサイドバー、複数ウィンドウを扱うマルチタスク機構が導入される可能性がある。ただしiPadOSのようなフロート/マルチウィンドウではなく、「アプリを左右に並べて表示」に留まる見通し

衛星通信機能の強化

Apple Mapsやメッセージアプリでの衛星通信対応、サードパーティ向け衛星APIなど、複数の新衛星機能が開発中と伝えられており、一部はiOS 27世代で入る可能性がある。

写真アプリの編集機能強化

4月末、Bloombergは写真アプリに新たなApple Intelligence写真編集ツールが追加されると報じた。オンデバイスAIにより画質、配置、フォーカスに微細な変更を加えることができ、現時点で唯一実装されているAI編集機能「クリーンアップ」に続く形とされる。

より詳細な説明は、次の通りである。

  • Extend(拡張):写真の元のフレームを超えて追加の画像コンテンツを生成し、画像のクロップを変更する際に景色を埋める機能で、ズームジェスチャーで画像の端を拡張できる
  • Enhance(補正):AIを使用して色、照明、その他の画像パラメータを自動的に調整する機能で、現在の自動編集機能と似た動作をする
  • Reframe(再フレーム):空間写真で使用する場合、撮影後に画像の視点を変更できる

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