スマートディスプレイ機能はなさそう

次期Studio Display、A19搭載で120Hz&HDR対応か。2026年春に発売の可能性

多根清史

Image:Wachiwit/Shutterstock.com

アップルの外付けディスプレイ「Studio Display」の後継機が、2026年初めに登場すると予想されている。これに関連し、新機能やスペックに関する新たな情報が報じられている。

アップル関連の老舗メディアMacworldによると、iOS 26のプレリリース版コード内に「J527」という記述が確認されたという。この開発コード名は、以前にBloombergのMark Gurman記者が、Studio Display後継モデルのひとつとして言及していたものだ。

そのコード記述によれば、新型Studio Displayは最大120Hzの可変リフレッシュレートを備え、アップルの呼称であるProMotion技術に対応する。また、SDRだけでなくHDRコンテンツもサポートするとされる。現行のStudio Displayは60Hz固定で、SDR表示のみに対応しているため、大きな進化となる。

MacworldのFilipe Espósito氏は、このHDR対応について、アップルがより高い輝度を実現できる改良型パネル技術を採用することを示唆していると述べている。

実際、ディスプレイ業界のアナリストであるRoss Young氏は、次期Studio DisplayがMacBook Proと同様のミニLEDバックライト液晶パネルを採用する可能性があると指摘してきた。このパネルは従来の液晶パネルに比べ、輝度、コントラスト、色精度のいずれも優れている。現行Studio Displayの最大輝度が600ニトであるのに対し、ミニLEDを採用したMacBook Proは持続1000ニト、ピーク時には1600ニトに達する。

さらに注目すべき点として、後継モデルにA19チップが搭載される可能性が挙げられている。現行モデルはA13チップを採用しており、世代的には大幅な強化となる。

Studio Displayはアプリを動作させるスマートディスプレイではないが、内蔵ウェブカメラや空間オーディオ処理をディスプレイ側で担うことで、Mac本体の負荷を軽減している。iPhone 17世代に採用されるA19であれば、将来的な機能拡張にも十分な余力があると考えられる。

次期Studio Displayは、早ければ来年春に、M5チップ搭載のMac Studioと同時に登場する可能性があるという。現行モデルの国内価格は約22万円からで、アップル製品としては手が届きやすい位置づけだが、次期モデルの価格がどうなるのか気になるところだ。

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