他iPadとの統一感は増すはず

ついにホームボタン撤廃? 第10世代iPad、Touch IDはトップボタン内蔵か

Image:Yalcin Sonat/Shutterstock.com

最近にわかに第10世代iPad、すなわち「最も安いiPad」の次期モデルが準備中であり、「iPhone 14」発表の約1ヶ月後となる10月のイベントで発表されるとの予想が次々と届けられている。ただプロセッサーをA14 Bionic(iPhone 12と同等)に載せ替えるだけでなく、「大きなデザイン変更」があるとの説も有力だ。

そんな第10世代iPadではホームボタンが廃止され、電源ボタンにTouch ID(指紋センサー)が統合されるかもしれないとの噂が報じられている。

そもそもの始まりは、今月初めにインドメディアMySmartPriceが公開した、第10世代iPadの「CADレンダリング画像」である。背面のカメラモジュールが盛り上がっていることからカメラ性能の強化や、側面がフラットになっていることでiPad ProやAirのデザインに近づくと推測されていた。

このCADデータにつき、海外でも定評あるMacお宝鑑定団Blogが複数の中国情報筋(おそらくサプライチェーン筋)の話として、筐体の寸法は合っているが、前面のディスプレイのサイズやTouch IDボタンの位置などが含まれていないようだとコメントしている次第だ。

一般的に、こうしたCADデータは(アップル製品に関わる)サプライチェーンから流出し、サードパーティーのアクセサリー企業が自社製品を準備するために使うものだ。そのためデバイス全体の寸法に焦点が当てられ、ケースなどに関係ない画面サイズや前面ボタンは無視されやすい。

さてMacお宝の情報に戻ると、Touch IDはiPad mini(第6世代)と同じく、トップボタンと一体型のセンサーになる可能性が高いとのことだ。つまり前面からホームボタンがなくなり、電源ボタンに内蔵されるかもしれないというわけだ。

さらに興味深いのは、FaceTime HDカメラ(自撮りカメラ)が大幅に変わり、(タテ持ちした場合の)右側面に移される可能性が高いという話である。こうした配置はiPad ProやAir、miniでも前例がない。

なぜ変更するかといえば、FaceTime通話で役立つセンターフレーム(ユーザーが動き回ったり、他の参加者が増えてもフレーム内に収め続ける機能)では、本体を横置きにした方が良く、それに合わせるのかもしれないとのことだ。もっとも、「これら全て推測の域を出ていない」との但し書きも付けられている。

従来の「ホームボタンのある太いベゼルが下側にある」デザインは、Touch IDを側面ボタンに統合したものより手に持ちやすいとの声もある。だが、そうした方が他のiPadとのデザイン言語も近くなり、アップル製品としての統一感が増すはず。ともあれ、続報を待ちたいところだ。

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