子供向け番組にも広告はなさそう
Netflixの広告付きプラン、オリジナルの新作映画には広告が表示されないかも
「広告付き低価格プラン」を2023年初めまでに導入すると伝えられているNetflixだが、すべての動画に広告が配信されるわけではないようだ。Netflixはオリジナルの新作映画や子供向け番組では広告を配信しない可能性があるとBloombergが伝えている。
Netflixは、当然ながら自社のオリジナル番組に広告を挿入することはできるが、通常、映画館で見る映画には、途中で広告が流れることはない。もし上映中に広告が挟まれたら、作品の魅力が減じてしまう可能性もあり、実際、一部の映画製作者はそうした懸念を抱いているようだ。このため、少なくもオリジナル映画の公開時には広告を表示せず、しばらくしてから広告を入れるかもしれないとのことだ。
また、Netflixが現在外部スタジオと交わしているライセンス契約では、広告を流すことをカバーしていないものもあるという。このため、Netflixはソニーグループやパラマウント、ワーナー・ブラザースなどと権利について交渉を行っており、その結果、現在の取引額の10~15%を支払うことになる可能性があるとのこと。7月には、Netflix CEOのTed Sarandos氏が、広告付きプランではすべてのコンテンツが見られるわけではないと語っている。この時の理由も、スタジオとの新しい契約が必要なためだとしていた。
子供向け番組の広告については、扱いが難しいという側面も指摘されている。GoogleとYouTubeは、子供のプライバシーに関する法律に違反したとして、2019年に1億7000万ドルの罰金が科せられた。
いずれにしろ、Netflixの広告付きプランに関しては、まだ最終決定されたわけではないため、今後正式サービスまでに変更されるかもしれないとのことだ。なお、Netflixは7月、広告配信に関してMicrosoftとの提携を発表。また、この広告付きプランに関しては、オフライン視聴ができない可能性も見つかっている。