欧州での流通見直しによる削減か
マイクロソフト、Xbox含む複数部門で大規模な人員削減、来週にも発表の見込み

マイクロソフトは、来週にも複数の部門で数千人規模の人員削減を計画している模様だ。今月初めには、マイクロソフトが6月中にもXbox部門の人員削減を発表するとThe Vergeが報じていた。今度はBloombergが、Xboxだけでなく営業など複数の事業部門で、来週にも「大規模」な削減が行われると報じた。
マイクロソフトのXbox部門は目下のところ、次世代ゲーム機の開発を進めているところであるはずだ。だがある情報筋は、同社が中央ヨーロッパ全域でのXboxの流通体制再編を検討した結果、一部地域でXbox事業を取りやめることにしたという。
ビデオゲーム業界は、新型コロナのパンデミックが巻き起こした巣ごもり需要への対応のため、採用活動を活発化させた。ところがその後、人々が元の生活に戻って行くにつれ、今度は大量採用した人員が余剰となって会社にのしかかる格好となり、ここ数年間は人員削減や、開発スタジオの閉鎖といった話題が相次いでいる。
マイクロソフトも、買収したActivision BlizzardとXboxの従業員1900人を2024年1月にレイオフしたのを皮切りに、2024年5月にはXbox Game Studiosのひとつで、『サイコブレイク』シリーズおよび『Ghostwire: Tokyo』で知られるTango Gameworksをはじめとする、傘下の複数のゲーム開発スタジオを閉鎖している(Tango Gameworksはその後、単独で事業を再開している)。
なお、マイクロソフトの人員削減はゲーム関連以外でも行われている。昨年6月には、HoloLensおよびAzureクラウドの従業員約1000名が削減された。さらに今年5月には6000人を超える従業員の解雇を発表、今月初めにも300人以上の人員削減実施を明らかにしたばかりだ。