すでに開発メーカーが倒産している場合は問題
PS6ポータブル、PS5ゲームがそのまま動く?ただし最適化には開発者パッチが必要か

ソニーが次世代ゲーム機「PS6」において、従来通りの据え置き機と携帯型の2種類を開発中であると噂されている。そのうち、後者の「PS6ポータブル」はPS5ほどの性能は持たないものの、PS5用ソフトが動作する可能性が浮上している。
このPS6ポータブルについては、「PS5のゲームをそのまま実行できるものの、パッチ(修正プログラム)なしでは性能が最適化されない可能性がある」と指摘されている。
これは、ビデオゲームの情報に特化した海外フォーラムNeoGAFにおいて、著名リーカーKepler L2氏が述べた内容である。現時点の情報によると、PS6ポータブルはシェーダーバイナリ互換性(異なるGPUやプラットフォーム間で事前コンパイルされたシェーダープログラムが動作する)を備えており、開発者が特別な対応をしなくても、PS5世代のゲームをそのまま動かすことが可能になるという。
ただし、主にメモリ帯域幅の制限により、同じ解像度やフレームレートでは動作しない可能性があるとのことだ。
一般に、据え置き型ゲーム機と携帯ゲーム機やスマートフォンでは、メモリ帯域幅に大きな差がある。たとえば、PS5は448GB/s、PS6 Proではさらに高い578GB/sに達するとされる。一方、Nintendo Switchは携帯モードでわずか21.3GB/s、携帯ゲーミングPCのROG Allyでも51GB/s、そして多くのスマートフォンではおよそ50GB/s前後にとどまる。メモリアクセスは非常に電力消費の激しい処理であるため、バッテリー容量が限られるモバイル機では、帯域幅を抑える必要がある。
またフォーラムでは、たとえパッチが必要となった場合でも、デジタル専用機(ディスクドライブ非搭載モデル)であれば、オンライン経由でのパッチ配信に支障はないとの見方も出ている。ただし、すでに存在しない開発会社のゲームについては、互換性パッチが提供されない可能性も指摘されている。
PS6の据え置き版およびポータブル版の両方は、PS5と同様にAMD製プロセッサーを採用するとみられている。かつてはインテルが受注と製造契約への入札を行ったものの、最終的に敗退したと報じられていた。
なお、据え置き版PS6については現時点での情報は少ないが、ソニーは「同世代で最もパワフルなゲーム機」を計画しており、レイトレーシングや機械学習機能を強化し、より先進的で革新的なゲーム体験の提供を目指しているといわれる。