2025年は41%がAI PCに
2025年もインテルは「AI PC」推進。Windows 11への買い替え需要に期待感
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インテルは2月6日、報道陣向けの記者発表会を都内で実施。AI時代に向けて、引き続き「AI PC」に注力していくことをアピールした。
同社は2025年のPC全体の成長について、グローバルで+4%の成長率になる予測だと紹介。主な牽引材料として、Windows 10のサポート終了による買い替え需要を挙げた。なお、全体の41%をAI PCが占める比率になる推定だという(2024年は22%)。
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日本においてはさらに上回るPC全体の成長が予測され、「2桁くらいの成長が期待できる」とのこと。昨年は大企業を中心にWindows 11への置き換えが進んだが、今年は中小企業の置き換えが進むこと、またGIGAスクール第2期の開始などが要因になるだろうとしている。
同社代表取締役社長の大野誠氏は、2025年について「何よりもAIが今年の話題の的になるであろう」とコメント。インテルでは半導体製造を請け負うファウンダリビジネスを強化する「IDM2.0」戦略を推し進めているが、今後AI向けSoCは同社ファウンダリ生産に戻ることで、製造プロセス復権の第一歩を目指すという。具体的には2025年にはIntel 18Aプロセスを採用したクライアント向けSoC「Panther Lake(開発コード)」を投入予定。
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エンタープライズ向けには、Xeon 6プロセッサーの採用が広がっており、量子化学技術研究開発機構、気象庁、北海道大学などで導入されたことを紹介。また、半導体工程の自動化にむけた団体「SATAS」の立ち上げによる国内企業との連携、量子コンピュータの共同開発なども行っているとした。
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また、PCゲーム向けのマーケティングも強化していく予定。「5割以上のゲーマーがPCにシフトしつつある」「大きな成長が期待できるマーケットだと考えている」(大野氏)とのこと。ハイエンドからメインストリームのゲーマーに向けて販促を行っていくとしている。
なお、同社のAI PC向けプロセッサーはアップデートを続けており、年初のCES 2025ではビジネスPC向けの「インテル Core Ultra プロセッサー 200Vシリーズ」、高性能・薄型軽量特化でノートPC向けの「インテル Core Ultra プロセッサー 200Hシリーズ」、パフォーマンス重視のノートPC向け「インテル Core Ultra プロセッサー 200HXシリーズ」、デスクトップ用としてNPU初搭載の「インテル Core Ultra プロセッサー 200Sシリーズ」を発表している。これらを搭載するPCは、いずれも第1四半期前半にリリース予定だ。
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