現行スイッチより性能も価格も大幅アップ?
Switch後継機のマザーボードと称する画像出現。5nmチップと12GB RAM搭載?
Nintendo Switch後継機、通称「スイッチ2」は1月前半に正式発表、3月に発売の可能性が高まっている。それに伴い複数のアクセサリー企業のものとされるモックアップ画像が流出しているものの、プロセッサーや性能に関する確たる手掛かりはなかった。
そんななか、スイッチ2のマザーボードと称する画像がネット上に公開され、それを元に様々な分析が登場している。
この画像は、匿名掲示板RedditユーザーのMHN1994氏が投稿したものだ。3Dプリンタで簡単に模造品が作れるモックアップと違い、チップを配列・配線した基板のフェイク画像は容易くはない。また、搭載プロセッサーの「NVIDIA T239」は以前のリーク情報とも一致しており、本物である可能性が高いと思われる。
投稿者はそれ以上のコメントをしていないが、複数のユーザーがそこからスイッチ2の構成パーツや性能を読み解こうとしている。まず任天堂ファンが集うFamiboardsでは、プロセッサーはサムスン8nmプロセスではなく、5nmプロセスが使われていると述べられている。
なぜならT239は約150個のトランジスタを搭載するとみられるが、8nmプロセスではチップ面積が326mm2となり、今回の画像よりも大きなサイズとなる。実際のサイズは約200mm2だとすれば、5nmプロセスとなるだろう。
これは2021年後半にSnapdragon 8 Gen 1チップがサムスン5nmプロセスで製造されたことや、最初のT239エンジニアリングサンプル(設計や製造プロセスの検証を目的とした試作チップ)が2022年4月に登場したことにも一致するという。
スイッチ2のプロセッサーは、当初8nmプロセスだといわれ、発売時期がずれ込んだことで7nmにシフトしたとの噂もあった。さらに5nmに微細化したとすれば、性能や省電力性(バッテリー持続時間)がいっそう向上するはずだ。
さらにRedditユーザーのzcomuto氏は、基板上の部品番号やロゴに基づき分析を試みている。プロセッサーはサムスン製造で2024年内にパッケージ化されたNVIDIAチップ、SK Hynix製の6GB×2=12GBのDDR低電力メモリを搭載。またRealtek製のオーディオチップも見つかったが、部品番号を読み取れなかったと述べている。
そしてGenesysのUSB 2.0コントローラーと、初代スイッチの8倍となる256GBの内蔵ストレージを搭載とのこと。こうした分析は、昨年3月の部品出荷リストからの推測とも符合している。
これらの考察は、いずれも現行スイッチよりも大幅に性能アップする予想を裏付けつつ、価格が「6万円以上」の可能性も高めるものだ。ともあれ、リーク情報がますます具体的になっていることから、スイッチ2の発表・発売が確実に近づきつつあるのだろう。
- Source: Reddit(1) (2) Famiboards
- via: Nintendo Everything