Xbox Series Xに対するSeries S的な

ソニーの新たな携帯ゲーム機は、実質的にPS5の下位モデル?PS4タイトルも動作か

Image:reccinDiec/Shutterstock.com

ソニーが外出先でもPlayStation 5(PS5)のゲームを遊べる携帯ゲーム機を開発中との噂は、複数の情報源が伝えており、少なくとも社内で開発が進んでいる可能性は低くない。しかし、消費電力や熱容量に制約のある小さなフォームファクターでPS5のゲームが動くのかは疑問視されていた。

そんななか、ゲーム映像の専門的な分析で知られるDigital Foundryが、実際にこの新型携帯ゲーム機がどんなものになるか興味深い考察を述べている。

今回は追加のリーク情報があるわけではないが、これら専門家はPS5 Proが正式発表前に、かなり正確な予想をしていたことがある。

最新のYouTube番組では、現在200Wのシステムで実現しているもの(PS5のゲームソフト)が、たった数年後に20Wのシステムで動くようになるはずがなく、新型携帯ゲーム機はPS5用ソフトをそのまま実行できないと強調している。

つまり携帯ゲーム機でPS5用ソフトを動かすには、ゲームのダウンスケーリングが必要となる。これはNintendo Switchが携帯モードで、TVモード(ドック設置時)よりも解像度やフレームレートを落としているのと似ている。ソニーはすでに、PS5 Proでアップスケーリングが可能だと証明しているため、逆にダウンスケーリングもできなくはないはずだ。

本当に問題となるのは、この携帯ゲーム機でダウンスケーリングをどのように処理するのか、ということだ。

たとえばマイクロソフトの場合、下位モデルXbox Series Sで上位のSeries Xと同じゲームソフトを動かすために、専用のプロファイルを使っている。すでに同社はXbox携帯ゲーム機を開発中だと認めているが、同様のアプローチを採用している可能性がある。

が、ソニーにはPS5の下位モデルがないため、携帯ゲーム機では専用バージョンのゲームを改めて用意する必要がある。古いゲームを動かすには、修正パッチを適用することになるだろう。

Digital Foundryの結論は、ソニーの新型携帯ゲーム機は、まだ存在していないPS5の下位モデルとなり、基本モデル用ゲームのビジュアル品質を少し落とし、さらに後方互換性(PS4のゲームが動くなど)を実現する可能性があるというものだ。

新型携帯ゲーム機に関する噂は情報源ごとに細部が異なるが、どれも「PS4のゲームが動く」点では一致している。Nintendo Switch後継機もPS4~PS4 Pro並みと噂されており、かなり現実味がある。

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