PS5のスタンドアローンでのモバイル化は無理そうな
ソニー、PS5ソフトが遊べる携帯ゲーム機を開発中?任天堂やマイクロソフトに対抗か
ソニーが外出先でもPS5のゲームをプレイできる携帯ゲーム機を開発しており、初期段階にあると米Bloombergが報じている。
匿名情報筋によると、本製品はソニーのゲームが広く遊ばれることを助け、携帯ゲーム機市場で任天堂に対抗することを狙いとしているという。またマイクロソフトが開発中と噂のXboxモバイル機も視野に入れているようだ。
もっとも、発売は数年先になる可能性が高く、最終的にソニーが市場に投入しないこともあり得ると付け加えている。
このアイディアは、昨年発売したPS Portal(Playstation Portal)に基づいているとのこと。PS Portalは当初PS5向けのリモートプレイ専用機であり、PS5本体との接続を必須としていた。それが今月20日から、PS Plusのゲームカタログに含まれる120本以上のPS5用タイトルを単体で遊べるクラウドストリーミング(ベータ版)を提供している。
ソニーの関係者いわく、もともとPS PortalはValveのSteam Deckのようなスタンドアローン機器として機能することを意図していたという。つまりクラウドストリーミングなしに遊べる、同社のPSPやPS Vita的なハードウェアを予定していたようだ。
上記の「Xboxモバイル機」は何度も噂された後に、Xbox事業トップの1人であるフィル・スペンサー氏が開発中なのは事実だと認めた。ただし、発売はまだ何年も先とのことだ。
またソニーの新たな携帯ゲーム機に関しては、今年初めにYouTubeチャンネルMoore’s Law is Deadが、AMDのカスタムAPUを採用してPS5およびPS4のゲームが動くと主張。さらに5月にはロシアのジャーナリスト、アントン・ログヴィノフ氏が「ソニーが新しいPSPの発売を準備していると確認できた。発売ラインアップはPS4ゲームだけで、一般販売される」と述べていたことがある。
もっとも、PS5のゲームを携帯ゲーム機がクラウドサーバーなしで、単体で動かせる可能性が高いとは考えにくい、発売当初のPS5本体が巨大になったのは、高性能なプロセッサーが発する熱を処理するためのエアフローを確保する必要があったからだ。最新の改訂モデル(いわゆるPS5 Slim)やPS5 Proも、少し小さくなったとはいえ、携帯ゲーム機とは程遠い。
PS4用ゲームであれば、まさにNintendo Switch後継機の性能が「PS4並み」と噂されるように、技術的には無理は少ないだろう。かつてのPS VitaのようにSIMを内蔵して、Wi-Fiがない場所でもPS5ゲームをクラウドストリーミング可能とするのかもしれない。