十分な在庫こそ最大の転売屋対策

Switch後継機、初期出荷は700万台以上で「ゲーム機史上最大規模」になる噂

Image:RMC42/Shutterstock.com

Nintendo Switch後継機、通称「スイッチ2」は現行モデルの根強い人気からも、発売直後の品薄を懸念する声もある。まだ任天堂から発売時期も明かされていないなか、スイッチ2の初期出荷台数が家庭用ゲーム機市場で最大規模になるとの噂が報じられている。

この情報は先月、任天堂のゲームソフト・ハードに関するフォーラムFamiboardsにて、スイッチ2の手描きスケッチを投稿したのと同じ人物が発信しているものだ。信頼性の高いリーカー「Nate the Hate」ことNate Drake氏は、ドックの絵が「9月に送られてきたものと一致している」と述べていた

最新の投稿では、この人物はスイッチ2につき「初期在庫量は確定しており、工場はそれに応じて生産を計画している。正確な数字は公表できないが、米国市場だけで、2017年3月の約2.5倍となっている」と主張している。

任天堂は初代スイッチの初期出荷台数(2017年3月3日~3月31日)が、全世界で274万台だと発表していた。もしも、上記の2.5倍が全世界の出荷台数にも当てはまるなら、スイッチ2の初期出荷は700万台前後に上ることになる。

任天堂の古川社長は株主総会での質疑応答にて、「お客様の需要を満たせる数をしっかりと生産することが最重要」と述べていた。初期出荷を初代スイッチの倍以上とすれば品薄の可能性も抑えられ、何より転売屋を封じ込める対策となるだろう。

Bloombergの記者も「任天堂は初年度に1000万台以上を製造する見通しであり、発売時にチップ不足に見舞われたPS5やXbox Series X|Sよりも店頭ではるかに見つけやすくなる」と報じていた。任天堂がローンチ直後の供給不足によるつまずきを避けることを最優先している可能性が、高まっている格好だ。

その一方で、今年10月時点でも本格的な量産は始まっていないとの噂話もあった。これらを総合すると、任天堂は十分な在庫を確保するまで、スイッチ2の正式発表や発売を先延ばしするのかもしれない。

関連キーワード: