X対抗サービスの中では最大の規模と成長スピード

Threads、2025年1月から広告を導入する可能性

Image:Svet foto/Shutterstock.com

MetaのテキストベースSNS「Threads」は、同社のサービスとしては珍しく広告が入っていない。だが、社内では2025年初めに広告を導入する計画を立てており、最初の広告は1月に登場する可能性があるとの噂が報じられている。

独自の情報源を持つメディアThe Informationによれば、Metaの計画に詳しい3人の関係者が「アプリの急速な成長に乗じて利益を得ることを望んでいる」と語っているという。

こうした動きは、以前から同社が示唆していたよりもはるかに早く、Threadsの収益化(広告ビジネス化)が始まる可能性を示唆している。

たとえば8月、Threadsアプリのユーザー数が2億人を突破した際に、マーク・ザッカーバーグCEOは「非常に大きなビジネスへと拡大していくのに、数年単位の時間が必要だ」とコメント。また直近の決算発表会にて、スーザン・リーCFO(最高財務責任者)は「現時点では、Threadsが2025年の収益の大きな原動力となることは期待していない」と述べていた経緯がある。

The Informationいわく、MetaはThreadsへの広告掲載を徐々に展開する計画とのこと。1月に「少数」の広告主から始めるというが、どの程度の速さで進められるかは不明である。

今回の報道につき、Metaの広報担当者は「弊社の最優先事項は、何よりもまず消費者価値を構築することであるため、現時点ではThreadsに広告や収益化の機能はない」との声明を出している。

Threadsの急成長は今なお続いており、先月末にもザッカーバーグ氏は月間ユーザー数が2億7500万人であり、1日に100万人以上の新規登録があると述べていた。ここ数年で登場したX(旧Twitter)代替サービスのなかでは、圧倒的な最大規模である。

また、かつてTwitterからスピンオフして生まれたBlueskyも急激な成長を遂げており、米大統領選挙後の1週間でユーザー数が100万人増えたと発表。11月現在の総ユーザー数は約1500万人で、Threadsよりはるかに少ない。またThreadsと同じく、今のところ広告は掲載していないが、サブスクリプションモデルの開発も始めると述べていた。

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