総ユーザー数は1460万人を超えました
Bluesky、米大統領選挙後の1週間でユーザー数が100万人増
かつてTwitterからスピンオフして生まれた分散型SNSのBlueskyは今週月曜日、米国のアップルApp Storeダウンロード数ランキングで一時的に2位にまで順位を上げた。そして火曜日、Blueskyは直近の1週間でユーザー数が100万人も増加したことを明らかにした。Blueskyのユーザー数は今週、1日あたり約10万人のペースで増加しているという。
Blueskyのエミリー・ルー氏は、新規ユーザーの大部分は米国、カナダ、英国からだとしており、ユーザー数の増加はこのプラットフォーム内での「いいね、フォローなどあらゆるエンゲージメント形態で活発化している」と述べている。ルー氏はさらに、当初は他のソーシャルメディアプラットフォームを主として利用するユーザーが多かったものの、Blueskyではそれら他のプラットフォームよりもエンゲージメントが多く、その質も高いというフィードバックも得られているとした。
エンゲージメントの高さについてはBluesky CEOのジェイ・グラバー氏も認めており、決してここ最近の傾向ではなく、多くのアカウントはXから完全には離脱していないものの、Blueskyではユーザーが投稿する割合が高いと述べた。
つまり、Blueskyではユーザーはタイムラインを眺めるだけではなく、積極的に何かを投稿するユーザーの割合が高くなっているとのことだ。そして、初心者には、関連フィードに投稿すること、他の人の投稿にコメントすること、相互フォロー (フォローしている人がフォローし返す) を探すこと、ハッシュタグを使用して自分のコンテンツへのエンゲージメントを高めることをグラバー氏は勧めている。
Twitterを買収したイーロン・マスク氏は当初、Xと改名したこのSNSを「すべての人の声が届く言論の自由のプラットフォーム」にすると主張していた。しかし、現在のXは右寄りの投稿をより多くユーザーに推奨し、ヘイトスピーチや虐待的なコンテンツを増加させたうえに、以前に比べて3倍以上の数のユーザーのアカウントを停止させたと伝えられている。特に、マスク氏本人による政治的な投稿は真偽不明だったりねつ造された内容のものも多く指摘される一方で、同氏をフォローしておらず一度もその投稿に反応したことがないユーザーのタイムラインにも、半ば強制的に表示されるようになっている。
ちなみに、Blueskyのユーザー数の急増は過去、ブラジルでXが禁止されたときやThreadsがモデレーションの問題に遭遇した際にも起こっている。これらの場合は、やむなくBlueskyにアカウントを作るユーザーが多かったと思われるが、今回のユーザー数増加は、Xを自ら離れるユーザーが増えていることを示しているかもしれない。
Blueskyでは、ここ最近の機能アップデートで標準的なブロック機能や報告機能を備え、ユーザーが独自のアルゴリズムやカスタムフィードを作成して、自身の好みに合うようにカスタマイズが可能になってきている。さらに、分散型SNSであるBlueskyは、(MastodonやThreadsとはプロトコルが異なるものの)自らサーバーを立てて運営することも技術的には可能だ。もし最近のXが自分に合わなくなったと感じるようなら、Blueskyを試してみるのも良いかもしれない。
- Source: Bluesky TechCrunch