噂の「金属筐体バッテリー」もあらわに
「iPhone 16 Pro」の分解動画が公開。ロジックボード小型化や金属バッテリーケースで冷却強化か
昨年の「iPhone 15 Pro」モデルでは一部ユーザーが過熱に悩まされていたこともあり、今年の「iPhone 16 Pro」モデルでは冷却システムが強化されると噂されていた。実際に分解してみたところ、かなりのデザイン変更が確認できたと報告されている。
テック系YouTubeチャンネルのREWATechnologyは、iPhone 16 Proを分解した動画を公開している。それぞれのパーツごとにiPhone 15 Proと比較しているため、昨年からの変化が分かりやすい。
まず注目すべきは、ロジックボードが小型化し、より高密度になっていることだ。また、おそらくA18 Proからの熱を逃がしやすくするために、金属カバーも大きくなっている。
またバッテリーについては、iPhone 16 Proでは大型化している。アップルはiPhone 16シリーズのバッテリー容量を公開していないが、ブラジル規制当局Anatelへの登録から、iPhone 16 Proは3882mAhを搭載し、iPhone 15 Proよりも9.4%増だと明らかになっている。
さらには、昨年モデルにはなかった金属製の保護カバーで覆われている。iPhone 16シリーズには冷却性能を高めるため「金属筐体バッテリー」の搭載が噂されていたが、裏付けられた形である。
ほか、バッテリーを取り外しやすくする「引き出しタブ」が2つ付いていることも確認された。これはiPhone 15 Proと同じであるが、EUがハイテク大手に「交換が簡単なバッテリー」を搭載するよう圧力をかけた結果かもしれない。
またiPhone 16標準モデルのバッテリーに関しては、アップル公式サイトで「赤と青のコネクタに、9Vバッテリーの鰐口クリップを繋げて電気を流す」だけで接着剤が剥がれ、簡単に取り外しできることを明かしている。これは、修理業者iFixitも確認済みである。
以前は接着剤を剥がすことが一苦労だったが、一気に解消したようだ。これはiPhone 16/iPhone 16 Plusのみの変更だが、上手く行ったなら、今後のiPhone全モデルに展開されることになりそうだ。