音声で指示できるアップルロボ?

アップル、iPad+卓上ホームロボットを開発中?2026~2027年発売、価格は1000ドル程度

Image:Dabarti CGI/Shutterstock

アップルが新たな収益源を切り拓くべく、iPadのようなディスプレイにロボットの手足を組み合わせた卓上型スマートホーム製品の開発に力を入れているとの噂が報じられている。

同社の内部情報に詳しいMark Gurman氏は4月、様々な家庭用ロボット開発が模索中だと伝えていた。今回はその続報である。

最新記事によると、このデバイスは細いロボットアームにより大画面を自在に動かしているとのこと。さらにアクチュエータによりディスプレイを上下に傾けたり、360度回転させることも可能。「スマートホームのコマンドセンター、ビデオ会議マシン、遠隔操作のホームセキュリティツール」として想定されているという。

このプロジェクトは、同社のテクノロジー担当副社長であるケビン・リンチ氏が指揮を執り、数百人のチームが従事しているという。2022年にコード名「J595」として経営陣に承認されていたが、ここ数ヶ月で作業が本格化しているとのことだ。

リンチ氏はApple Watch開発の統括で知られているが、一方で独自開発EV「アップルカー」プロジェクトも率いていたと報じられていた。そちらのチームが解散したことで、家庭用ロボットへの開発リソースを増やせたのかもしれない。

またアップルのハードウェアエンジニアリングチームも本プロジェクトに関わっており、現在HomePod開発を主導するマット・コステロ氏もその一員だと伝えられている。

かたやソフトウェア面では、このデバイスは主にSiriとApple Intelligenceにより制御するとのこと。「私を見て」などの音声コマンドに対応し、ビデオ通話中に音声を発した人にフォーカスを合わせるという具合だ。現在テスト中のモデルは、iPadOSのカスタムバージョンで動かしているという。

この卓上スマートホーム製品は、早ければ2026年~2027年に発売、1000ドル程度まで価格を下げることを検討しているという。もっとも、アップル社内の状況は流動的であり、アップルカーも開発中止の直前まで発売の見込みがあると報じられていたことから、こちらもスケジュールが変更される可能性がある。

その一方で、アップルは家の中を動き回るロボットにも取り組んでおり、人型バージョンのアイディアも協議中だという。いつの日か、二足歩行型ロボット市場で同社とテスラが競合するのかもしれない。

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