iPadOS 18の生成AI機能はM4前提?

次期iPad Pro、M3を飛ばして「M4」チップ搭載か。アップル初の本格的AIデバイスになる?

Image:NYC Russ/Shutterstock.com

アップルは次期「M4」チップを準備中であり、それを搭載した新型Macを2024年内に投入するとみられていた。だが、その前にM4を次期iPad Proに搭載する「可能性が高い」と著名ジャーナリストが主張している。

同社の内部事情に詳しいBloombergのMark Gurman記者は、ニュースレター「Power On」最新号にて、M4搭載iPad Proは「6月の世界開発者会議(WWDC)に先立って」発表されるとの見通しを語っている。

つまり、5月27日の「Let loose」イベントでお披露目されると噂の次期iPad Proが、初のM4搭載デバイスになるというわけだ。これまで同デバイスはM3を搭載すると予想されていたが、現行モデルのM2から一足飛びにM4に移行することになる。

M4チップは新たなNeural Engine(機械学習を担当する部位)を搭載し「新しいAI機能への道」を切り拓くとのこと。アップルは次期iPad Proは「初の本格的AIデバイス」と位置づけ、それ以降の新製品はすべてAIデバイスになると「信じている」という。

M4搭載iPad Proを発表することで、アップルは5月のイベントで「気兼ねなくAIチップ戦略を打ち出すこと」が可能となり、6月のWWDCでは「iPadOS 18の一部として提供されるAIソフトウェアとサービスをどのように活用するか」に焦点を当てることができる。Gurman氏は、そう予想している。

今後のM4および次期iPhone用「A18 Pro」は、ともにオンデバイス(クラウドに依存せず端末内で処理が完結する)生成AIを実現すべく、Neural Engineを大幅に強化するとのサプライチェーン情報もあった 。そうした次期チップをWWDCの前に公開しておかないと、iOS 18/iPadOS 18でのAI機能も語りづらいのかもしれない。

次期iPad Proは新型プロセッサーや有機ELディスプレイを搭載するほか、いくつかの周辺機器も一新されると予想されている。

その1つである次期Apple Pencilにつき「初めて触覚フィードバックが採用される」とGurman氏は述べている。これはiPadOS 17.5ベータから発見された「Squeeze(ギュッと握りこむ)」など新ジェスチャーと関係している可能性があるだろう。

ちょうど数日前、前12.9インチiPad Proと同じミニLED画面を流用した謎のiPadが、2024年末に出るとのアナリスト予想があった。そちらに、次期iPad Proが見送ったM3チップが搭載される展開もあり得そうだ。

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