携帯ゲーム機型Xbox?
マイクロソフト、Xbox向けソフト4本をPS5/Switchへ移植。年末には新ハード投入
マイクロソフトは2月16日早朝に公開した公式番組「Official Xbox Podcast」の特別版にて、Xbox専用ゲームのうち4本を他のゲームプラットフォームに移植すると発表した。
ただし、これらのタイトル名は明らかにしておらず、また『Starfield』と『インディ・ジョーンズ/大いなる円環』は含まれていないという(今後の可能性は否定せず)。
マイクロソフトによると、4本のうち2つは「コミュニティ主導」であり、残りの2つは「小規模」なタイトルとのこと。テックメディアThe Vergeは、同社の計画に詳しい情報筋の話として、まず『Hi-Fi Rush』と『Pentiment』が投入され、その後に「Sea of Thieves」と「Grounded」が続くと主張している。
Xbox部門トップのフィル・スペンサー氏は、今後もXboxの独占タイトルを開発する方針に変更はないとしつつ「今後5年~10年で独占ゲーム、つまり1つのハードウェアに独占的に提供されるゲームは、ゲーム業界においてますます少なくなっていくという確信を持っています」と今回のポッドキャストで語っている。
より興味深いのは、マイクロソフトがゲームのハードウェア事業を続けると明言したことだ。「Xbox独占タイトルがスイッチやPS5にも移植される」との噂が流れた際に、熱心なXboxファンが考えた「Xboxハードウェアがなくなるのでは」との危惧を否定した格好である。
Xbox関連幹部の1人であるサラ・ボンド氏は「このホリデー(年末商戦期)にリリースするハードウェアには、エキサイティングなものがある」と発言している。
さらに「次世代ロードマップにも力を入れている。そこで私たちが本当に力を入れているのは、ハードウェア世代で見たこともないような技術的な飛躍を実現し、プレイヤーにとっても、クリエイターにとっても、彼らが築こうとしているビジョンにとっても、より良いものにすることだ」と付け加えている。
The Vergeの取材に応じたスペンサー氏は、さらに一歩踏み込んだ発言をしている。すなわち「ハードウェア・チームが今年だけでなく、将来に向けて取り組んでいることをとても誇りに思う」「ハードウェアのユニークな側面により、ゲーマーに売れるハードウェアを作ることを真剣に考えている。ハードウェア・チームのクリエイティブな能力を解き放つようなもので、本当にわくわくしている」とのことだ。
ここでいう「ユニークなハードウェア」とは、携帯ゲーム機型Xboxの可能性を含むとThe Vergeは解釈している。もっとも、スペンサー氏は「私は携帯機の大ファンだが、何も発表することはない」とはぐらかしている。
携帯ゲーム機型Xboxの噂話は、先日も別の情報源から報じられていた。また、上記のサラ氏が述べていた「ホリデーにリリースするハードウェア」は、以前マイクロソフト自らが“リーク”(裁判所に提出した文書での消し忘れ)した、ドライブレスの新型Xbox Series Xを意味している可能性もあるだろう。