カメラ性能にこだわるマニアの要望にも応える
iPhone 16、新ボタンでデジカメライクな2段階シャッターを実現か
次期「iPhone 16」シリーズの全モデルに、新たな「キャプチャーボタン」が追加されることを複数の情報源が伝えてきた。著名ジャーナリストも「ビデオを撮影するため」のボタンだと発言し、独自の情報源を持つメディアThe Informationもタッチと圧力の両方に反応して左右スワイプによりズームイン/アウトできると主張している。
その最新情報として、キャプチャーボタンは高級デジタルカメラの2段階シャッターボタンを模倣するため、複数の圧力レベルを感知できるとの噂が報じられている。
中国WeiboユーザーのInstant Digital氏は、キャプチャーボタンの主な機能は画像や動画を撮影することであり、軽く押すとフォーカスを調整できるとの予想を裏付けている。すなわち半押しすると焦点や露出が固定され、全押しすると撮影できるとのこと。これは事実上、ほとんどのデジタル一眼レフカメラやミラーレスカメラに実装されているものだ。
さらにInstant Digital氏は、「キャプチャーボタンを追加することは、iPhoneが写真撮影に軸足を置くことを強めるものだ」と付け加えている。
今年1月時点での「最新の試作機」と称する画像では、キャプチャーボタンはiPhone 16の右下に配置されている。米国モデルでは5Gミリ波アンテナが備わった箇所であり、そちらは音量ボタンとアクションボタン下の左側に移るという。米国以外のモデルにはミリ波アンテナはないため、単純にボタンが追加されるだけの見通しだ。
こうした2段階シャッターは、すでにソニーのXperiaなど一部のAndroidフラッグシップ機にも採用済みだ。これまではカメラ機能にこだわるマニア向けの印象もあったが、スマホ市場ではカメラ性能の競争も激化していることから、今後のiPhoneもそちらに寄せていくのかもしれない。
Instant Digital氏は、アップルの未発表製品に関する正確な情報について、数々の実績がある。「iPhone 14/iPhone 14 Plus」の新色イエローや「iPhone 15 Pro」の空間ビデオ、「Apple Watch Series 9」のマイナーチェンジをいち早く伝えたほか、「iPhone 15/iPhone 15 Plus」が背面にフロスト加工のガラスを採用することを的中させていた。
その一方で、iOS 17に含まれる新機能の一部や、2023年秋に新型iPad Airが登場するとの予想は外しており、百発百中というわけではない。
ましてiPhone 16シリーズは、おそらく今年秋の発売まで半年以上あり、アップル社内で開発の進捗により方針が変更されることもありうる。あくまで「現時点での有力情報」と割り切った方がよさそうだ。