「4Kレイトレーシングモンスター」に?
噂のPS5 Pro、演算性能は「従来型の倍以上」との推測

PlayStation 5の改訂版モデルは、これまでのモデルと性能は同じながら着脱式ディスクドライブ対応で9月に発売される可能性が高まっている。つい先日も「CFI-2016」と称する動画が公開され、着脱式ドライブ向けらしき分割線が確認されていた。
その一方で、強化型の「PS5 Pro」が準備中との噂も相次いでいる。開発コード名は「Trinity」であり、APU(プロセッサー)が従来の6nmチップから4nmチップに変更されるという具合だ。
それに続き、PS5 Proは「4Kレイトレーシングモンスター」になると有名リーカーが主張している。
信頼性の高いYouTubeチャンネルRedGamingTechによると、PS5 ProはZen 4とRDNA 3(ないし3.5)をベースとした新型カスタムAPUを搭載するとのこと。現行のPS5はCPUがZen 2、GPUがRDNA 2であり、いずれも1~2世代は新しくなるというわけだ。
そして、CPUの構成は引き続き8C16T(8コア16スレッド)の一方で、GPUはWGP(ワーク・グループ・プロセッサー)が30個=CU(演算コア)60基を搭載する可能性があるという。これらの予想は、おおむね著名リーカーTom Henderson氏と一致している。
さらにシェーダ数を2,304から3,840に増やし、RAMもGDDR6/16GBは同じながらも、14Gbpsから18Gpsに高速化されるとのこと。それにCPUのクロック速度は3.6GHzをはるかに超え、GPUは2.7GHzになるという。従来型PS5は、それぞれ3.5GHzと2.2GHzである。
こうした仕様変更により、PS5 Proの総合的な演算性能は、約23.04TFLOPSと見積もられるとのこと。PS5の約10.3TFLOPSを倍以上も凌ぐ数値ではあるが、あくまでRedGamingTechの推測に過ぎないことには留意されたい。
要するに、PS5 Proは現行のPS5を大幅に上回る性能になる見通しだ。最初の開発キットは2023年11月に主要スタジオに提供され、製品版の発売は2024年11月だと噂されているが、ソニーのようなハイテク大手は戦略的に発売日を変更することもありうる。今後のさらなる続報を待ちたいところだ。
- Source: RedGamingTech(YouTube)
- via: NotebookCheck