2024年末発売は遅い?

「PS5 Pro」は4nmチップ搭載の可能性が高いとのリーカー情報

Image:Natanael Ginting/Shutterstock.com

ソニーがまもなく、PlayStation 5の新型モデルを発売するとの噂が相次いでいる。それは英国やEU、インド等で値下げキャンペーンが行われていることや、日本でも2台のDualSenseワイヤレスコントローラーを同梱して実質値下げの「PlayStation 5 DualSense ワイヤレスコントローラー ダブルパック」を9日から発売することで補強された感がある。

そんななか、噂の強化モデル「PlayStation 5 Pro」に搭載されるAPU(プロセッサー)が、台湾TSMCのN4Pプロセスで製造される可能性が高いと著名リーカーが主張している。

AMD関連の有名リーカーKepler氏はX(元Twitter)でPS5 Proにつきコメントし、搭載チップが3nmプロセスではなく、4nmプロセスの「N4P」技術で製造される可能性が高いと述べている。

さらにKepler氏によると、「N3E」はパワー/パフォーマンスにおいてN4Pと大差なく、主に回路の密度を上げる(ウェハーのコスト増を相殺する)ために使われるとのこと。このN3E技術は、次期iPhone Proモデル用「A17 Bionic」製造に使う「N3B」技術のコスト削減バージョンと言われるものだ。

もし4nmチップだとしても、現行PS5搭載チップの6nmや、改訂モデルに搭載が噂される5nmチップよりも、プロセスルール(回路線幅)が微細化するには違いない。プロセスルールの微細化は、一般的には処理能力の向上や発熱の減少に繋がりやすい。

今のところ、PS5 Proについての情報はあまりない。信頼性の高いリーカーTom Henderson氏は、2022年初頭からコード名「Trinity」の開発は始まっており、4K解像度での改善かつ安定したフレームレート、8K解像度向けの「パフォーマンスモード」や「加速したレイトレーシング」が備わっていると主張していた

そして高速なRAMが搭載され、現行PS5のCU(演算コア)36基に対して60機に増強するとのこと。一般向けの発売時期は、2024年11月を目指しているという。

ソニーがPS4 Proを発売したのは、初代PS4から約3年後である。それを考えればPS5 ProとPS5(2020年11月)が4年もの間隔が空くのは遅すぎるほどだが、PS5の供給不足が解消され始めたのが今年初めであることから、ちょうどいいタイミングなのかもしれない。

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