見かけは同じでも内部設計が改良かも
次期24インチiMac、開発順調。「M3」搭載で2023年後半に発売か
アップルのオールインワンマシンiMacは、2021年4月に新型が投入されて以来、アップデートが止まっている。まもなく2年目を迎えようとしているなか、すでに次期モデルが「高度な開発段階」に達しており、現行モデルと同じ24インチの画面とカラーバリエーションになるとの有力情報が伝えられている。
アップル社内に情報源をもつBloombergのMark Gurman記者は、ニュースレター「Power On」最新号にて、次期iMacがEVT(エンジニアリング検証テスト)段階にあり、生産テストが行われていると述べている。EVTとはアップル製品が量産に入るまでに検証する一過程であり、通常はEVT→DVT(設計検証テスト)→PVT(生産検証テスト)の順に進められている。
この新型iMacの搭載プロセッサーは「新しいMシリーズチップ」とされ、噂の「M3」チップだと示唆されている。以前もGurman氏はM2チップ版iMacが出ることはなく、M3モデルを待つことになると何度も主張していた。
M3シリーズチップは台湾TSMCの5nm技術によるM1/M2シリーズから、3nmプロセスへの飛躍が確実視されている。TSMC公称では、同社の3nm技術は5nm技術と比べて、同じ消費電力で最大15%の速度向上、同じ速度で最大30%の省電力が謳われていた。
外見はさておき、内部コンポーネントの一部が移動して再設計され、スタンドを取り付ける製造工程も変更されるという。最近のアップル製品には「見かけはあまり変えずに、内部デザインを変更」の傾向があり、iPhone 14標準モデルもiPhone 13とそっくりだが、冷却性能や修理しやすさが向上していると説明されていた。
そしてカラーバリエーションは前モデルと同じく、ブルー、シルバー、ピンク、オレンジを含んでいるとのこと(グリーンやイエロー、パープルには言及なし)。発売時期に関しては「少なくとも(今後)3ヶ月間は量産に入ることはない」として、早くても今年の後半になるとのことだ。
昨年夏、Gurman氏は「プロフェッショナル市場をターゲットにした、より大画面のiMac」、つまりiMac Proが復活する可能性があると主張していたが、今回は特に追加情報はない。そちらの続報も待ちたいところだ。