M3はMacBook Proにこそ望まれていそうな…

2つの新iMacが開発中、搭載プロセッサーは「M3」との噂

Image:Hadrian/Shutterstock.com

アップルは先月のWWDC 2022(世界開発者会議)で、新型iMacについては触れなかった。しかし、社内では少なくとも2つのiMacが開発中で、おそらく「M3」シリーズチップが搭載される可能性があるとの噂が報じられている。

これは、アップルの内部情報に詳しいBloombergのMark Gurman氏が、自らのニュースレター「Power On」最新号で述べていることだ。さらに、標準的なM3チップを搭載した24インチiMac後継モデルは2023年に発売される可能性が高い一方、iMacのハイエンドモデルについては引き続き取り組んでいると付け加えている。

またGurman氏は、「アップルがプロフェッショナル市場をターゲットにした、より大きな画面のiMacに取り組んでいる」とも述べている。プロ向けiMacには、「M3 Pro」と「M3 Max」が投入されつつも、これらチップはMacBook Proモデルにも投入されるとのことだ。

アップルは2021年3月にiMac Proを、2022年3月には27インチのインテルチップ搭載iMacを生産終了しており、残るiMacはM1チップ搭載の24インチiMacのみとなった。その一方で、3月には強力なMac Studioと、外付けディスプレイStudio Display Proが同時に発売された。

この組み合わせによりiMacは置き換えられるとの見方もあったが、Gurman氏は「より大きな画面スペースを求める多くのプロフェッショナルユーザーにとって、十分なものとは思えない」として、今後、よりパワフルで大きなiMacが登場すると主張している。

M3シリーズチップについては、5nmプロセス製造のM1やM2シリーズとは違い、台湾TSMCの3nm技術による製造が予想されている。その量産開始時期は2022年後半と見られており、「M3搭載iMacが2023年発売」というGurman氏の主張とも一致する。

プロセスルールの微細化は、一般的に処理速度や省電力性能の改善がもたらされる傾向がある。パワフルな処理能力もさることながら、省電力の向上は発熱の低下にも繋がるため、MacBook ProなどノートPC方面での期待が高まりそうだ。M2 MacBook Proの温度が108度まで上がり、重度のスロットリングが起きたとの報告があっただけに、なおさらだ。

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