M2 Proは熱容量的に無理?
大型の15インチMacBook Air、すでに量産開始で4月発売か
大型化した次期15.5インチMacBook Airの噂が相次いでいるなか、量産が1月下旬から始まっており、4月~6月には発売されるとのサプライチェーン情報が届けられている。
今回の発信源は、台湾の電子部品業界情報誌DigiTimesの有料記事だ。それによれば、「15インチMacBook Airは旧正月後に量産を開始し、第2四半期に発売される見込み」とのこと。今年の旧正月(春節)は1月22日~であり、ここでいう第2四半期は4月~6月を指すと思われる。
ちょうど数日前、信頼性の高いディスプレイ専門アナリストRoss Young氏が、今月(2月)に15.5インチMacBook Air用ディスプレイパネルの生産が始まり、そこから逆算して「4月上旬」に発売されるとの予想を述べたばかりだ。
MacBookシリーズのなかでも、性能と価格のバランスが良好なAirモデルは販売台数も多くなりやすく、それに対応する在庫を蓄えるには数ヶ月を要するはず。そのため、「1月末に量産開始、4月初めに発売」というシナリオは説得力があると思われる。もっともDigiTimesの記事には、搭載プロセッサーについて「M2チップ」以上の具体的な記述はない。アップルの未発表製品に詳しいアナリストMing-Chi Kuo氏は、以前にM2およびM2 Proのオプションが用意される可能性があると述べていた。
M2チップ搭載の13インチMacBook Proは、8K RAW動画を書き出す重い負荷をかけたところ、温度が108度に達して重度のサーマルスロットリング(システムが過熱した場合、クロック周波数を落としてシステムの損傷を防ぐ)が起きたとの報告もあった。
新型MacBook Airが15.5インチであれば、筐体のサイズにも余裕があり、エアフローも確保しやすいだろう。だが、従来のAirモデルと同じくファンレスであれば、さらなる発熱が予想されるM2 Proでは厳しいかもしれない。もっとも、筐体の大型化にともないバッテリー容量も増えるのであれば、外出先での駆動時間も長くなり、重量の増加を差し引いても優秀なモバイラー向けマシンとなりそうだ。