あくまでPS5/PS4の所有が前提

ソニーホンダのEV「AFEELA」、車内でPS5が遊べるリモートプレイ正式対応

多根清史

Image:Sony Honda Mobility

ソニーとホンダの合弁会社であるソニー・ホンダモビリティ(SHM)は、EVブランド「AFEELA」にPS Remote Play機能を搭載することを発表した。

この機能により、車内のインフォテインメントシステムから自宅にあるPS5/PS4へリモートアクセスし、高画質ディスプレイとプレミアムオーディオ環境でゲームを楽しめるようになる。想定されている利用シーンは、駐車中のドライバーや、長距離移動時の乗客向けである。

自宅からDualSenseコントローラーを持ち出せば、AFEELAに乗り込んだ直後からそのままゲームを再開できる。ただし、この機能を利用するにはユーザー自身がPS5またはPS4本体を所有している必要があり、PS Portalのようにクラウド経由で単体動作する仕組みではない。

SHMによると、プレイには5Mbps以上のブロードバンド接続が必要で、15Mbpsであればより安定した体験が可能になるという。AFEELAの初生産モデルとなる「AFEELA 1」は、2026年中旬に米国カリフォルニアで納車開始予定とされている。

SHMはすでにCES 2024でAFEELA 1を披露した際、PlayStationタイトルをリモートプレイできる機能をデモしており、今回の発表はそれが正式に実装されることを意味する。

なお、EVにおける車内ゲームの先行事例としては、テスラがModel SおよびModel XでSteam対応を提供していたことが知られている。しかしこの機能は、2024年頃から新型車では削除された。主な理由はコスト削減であり、利用率が低い一方、GPUや16GBのRAMといった高性能ハードウェアを維持するのが非効率と判断されたためとみられている。

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