Face IDと前面カメラの画面下化は難しそう
iPhone 18でダイナミックアイランドが細く? “真の全画面”に一歩前進か

アップルが「真の全画面iPhone」を目指しているとみられるなか、次期「iPhone 18」シリーズではその実現に一歩近づくとの噂が報じられている。
先日発表されたiPhone 17シリーズでは、ダイナミックアイランド(Dynamic Island/画面上部にある楕円状のスペース)が小型化するとの予想もあったが、結果的に変更はなかった。本体サイズの大型化は抑えられ、ベゼルが薄くなることで表示領域は広がったものの、ダイナミックアイランドの仕様はそのままであった。
しかし、中国の著名リーカー刹那数码(Instant Digital)氏によれば、iPhone 18シリーズではダイナミックアイランドの切り抜きが「やや細くなる」という。一方で現状の横長の楕円形、いわゆるピル型デザインは維持され、前面カメラやFace IDのアンダーディスプレイ化は実現しないとされる。
これらのパーツはダイナミックアイランド内部に配置されており、現在は画面に開けた穴によって視界を確保している。来年モデルにおいてもそれは変わらず、画面下に隠されることはなく、穴が残ったままのようだ。
同氏は過去に、iPhone 14の新色イエローやiPad Air(2024年モデル)の前面カメラ配置、さらにiPhone 17 Proでのベイパーチャンバー冷却システムの搭載を的中させた実績がある。ただし誤報も一定数あり、的中率は100%ではない。
ダイナミックアイランドはiPhone 14 Proで初登場して以来、サイズや形が大きく変わっていない。したがって「やや細くなる」だけでも外観の印象が大きく変化する可能性がある。前面カメラとFace IDのアンダーディスプレイ化は数年前から噂されており、とくに前面カメラについてはiPhone 16 Proでの実現が有力視されていた。しかし現状を見るかぎり、技術的な課題により開発は難航しているのかもしれない。
また前面カメラのUDC(アンダーディスプレイカメラ)化に関しては、サムスンのGalaxy Z Foldシリーズが数年にわたって採用してきたが、最新のGalaxy Z Fold7ではパンチホールカメラに戻している。UDCはカメラレンズの上にディスプレイの画素や層が存在するため、光の透過率が低下して画質が劣化しやすい。この根本的な課題を克服しないかぎり、iPhoneでの採用は依然として難しいとみられる。