日本のRapidusが競合できるのは2年後
アップル、TSMC 2nm生産の約半分を確保との報道。iPhone 18向けA20チップに採用か

アップルは2026年に登場予定の「iPhone 18」シリーズに搭載する「A20」チップで、TSMCの2nmプロセスを採用すると見られている。そして同社はすでに、TSMCが生産する2nmチップの約半分を確保していると報じられている。
台湾の業界誌DigiTimesによれば、TSMCは2025年第4四半期に2nmの量産を開始する予定であり、ウェハー1枚あたり最大3万ドルという過去最高額を設定しているという。それでも需要は過去にない水準に達しており、アップルだけで「ほぼ半分」を押さえているとされる。
こうした需要に対応するため、TSMCは台湾の新竹・宝山工場および高雄工場で月産能力の増強を進めている。また、4nmおよび3nmの生産枠はすでに2026年末まで埋まっており、関税、為替変動、コスト上昇といった課題を抱えつつも、収益性はこれまでの予測を上回る見込みとされている。
サプライチェーン関係者は、市場の一部では韓国のサムスン電子や日本のラピダスが2nmの受注を奪う実力を持つと見られていた。だが実際には、TSMCが影響を受けることなく計画通りにプロセスロードマップを前進させていると指摘している。
実際、サムスンは2025年後半の2nm量産を目標としているが、初期歩留まりは40〜50%程度にとどまり、TSMCの約70%に比べて劣るため安定生産に苦戦。一方でラピダスは今年4月に2nmのパイロット生産を開始したものの、本格的な量産は2027年を予定しており、TSMCと真正面から競合するのはさらに先になると見られている。
DigiTimesによると、アップルがTSMCの2nmチップの約半分を確保する一方で、クアルコムが2番手に位置し、その後にAMD、MediaTek、Broadcom、インテルが続いている(順位は明確でない)。さらに2027年までには、NVIDIAに加え、Amazon子会社のAnnapurna、Google、Marvell、Bitmain、その他10社以上の大手が量産に参加する予定とされる。
こうして多くの企業が2nmプロセスを採用しても、アップルはTSMCにとって引き続き最大の顧客であり続けるとされる。また、アップルは高額な価格設定に対して割引交渉を行ったが、TSMCは応じない姿勢を崩していないという報道もある。このコストが、最終的にiPhone 18シリーズの価格に転嫁されるかもしれない。