いまだにRay-Banグラスは日本で発売されず
Meta、ディスプレイ内蔵の高級スマートグラスを2025年内に発売か

Metaは高級スマートグラスを開発中であり、片方のレンズには小型ディスプレイを内蔵し、ハンドジェスチャーによる操作にも対応すると、米Bloombergが報じている。
同誌のMark Gurman記者によれば、この製品の開発コードネームは「Hypernova」である。価格は1,000ドル(約15万円)以上となり、最終的には1,300〜1,400ドル(約18.5万〜21万円)に達する可能性もある。発売は早ければ2025年末とされている。
Meta初となるディスプレイ付きスマートグラスでは、右側レンズの右下に極小の単眼ディスプレイが搭載される見込みだ。これにより、ユーザーはスマートフォンからの通知を受け取ったり、写真やアプリの表示が可能になる。この製品は、現在のRay-Ban製スマートグラスの上位モデルにあたり、アップルのiPhoneに代わる存在として、Metaにとっては極めて重要なステップと位置づけられている。
さらに、カメラ機能も強化される予定だとされる。現行モデルのカメラ性能はiPhone 11相当だが、新モデルでは「2021年のiPhone 13に匹敵する」性能を目指すとのことだ。なお、iPhone 11および13はいずれも1,200万画素(12MP)のカメラを搭載しているが、iPhone 13では暗所での撮影性能や手ブレ補正機能などが大幅に向上している。
Gurman氏は実際にプロトタイプに触れた際の挙動について、以下のように述べている:
- 電源を入れるとブート画面が表示される:Metaやパートナー企業(例:Qualcomm)のロゴが起動時に現れる
- ホーム画面の構成:Apple製品のアプリドックやMeta Questのように、横一列に並んだ円形アイコンで構成される
- 内蔵アプリの機能:写真の撮影・閲覧、地図アプリに対応。さらに、MessengerやWhatsAppなどの通知も受信可能
- 基本機能はRay-Ban Metasと共通:真・動画撮影、音声アシスタントへのアクセス、スマートフォンとのペアリングによる通話・音楽再生に対応。操作はスマートフォン用アプリ「MetaView」に依存する
- OS:GoogleのAndroidをベースにした、Meta独自のカスタマイズ版が採用されている。なお、アプリストアは搭載されない予定
- タッチ操作:メガネ側面(テンプル)に配置された静電容量式のタッチパッドで操作。スワイプやタップにより、アプリや機能の選択が可能
- ジェスチャー操作:「Ceres」というコードネームの専用リストバンドを利用し、手の動きで操作可能。例としては、手首を回すとスクロール、指先をつまむと選択が行える。このリストバンドはグラス本体と一緒に同梱される予定である
今回の報道では、Metaが2025年内に複数のスマートグラスを発表するという噂が改めて確認されており、そのうちの一つが「Supernova 2」である。これはアスリート向けに設計されたモデルで、ディスプレイを搭載せず、基本機能はRay-Banグラスと同等だが、デザインはスポーツブランド「オークリー」のスタイルに準拠するとされている。
ただし、Metaは2021年秋にRay-Banスマートグラスの初代モデルを発売したにもかかわらず、いまだに日本では発売していない。その理由としては、音声アシスタントや音声操作などの言語依存機能のローカライズが未対応である可能性が高い。また、グラスの機能を最大限に活用するために必要な専用アプリ「MetaView」自体も日本では提供されていない。
Metaが自社製品によりiPhoneに取って代わる野望を抱くのであれば、こうしたソフトウェア面での多言語対応を急ぐ必要がありそそうだ。
- Source: Bloomberg