無料ユーザーは1日3枚まで

ChatGPT、1時間で100万人の爆発的ユーザー増加。「ジブリ風画像で話題の機能」無料開放で

Image:Mer_Studio/Shutterstock.com

OpenAIのサム・アルトマンCEOは、ChatGPTユーザー数が1時間で100万人も増えたことを明らかにした。同社は3月29日に、簡単にスタジオジブリ作品にそっくりな画像を生成できると話題の4o Image Generation機能を無料ユーザーにも開放したばかりだ。

ここ最近、SNSを見ればやたらとスタジオジブリ作品の一場面かと思わせる画像が投稿されているのに気付いた人はいるだろうか。これは4o Image Generation機能で、既存の画像を手軽にジブリの作風に変換できるからだ。

4o Image Generationは、別にジブリ風画像を生成するための機能ではなく、様々な画像を生成できる。記事執筆時点では、SNSでジブリの作風を真似たAI生成画像を面白がり、それを生成することを真似て面白がっている人が大多数のように見える。それは、単にその機能の一部として誰かがジブリ風の画像を生成しSNSに投稿したところ急激に話題が広まっただけだ。

ただ、ジブリ風画像が話題になったことに気付いたアルトマンCEOは、すぐさま自らのXのアイコンをジブリ風に変え、さらに話題になるよう拍車をかけた。

Image:Sam Altman/X

その結果、この機能が無料ユーザーにも開放されたのをきっかけに、自分もジブリ風画像を生成してみたい人たちの新規登録が殺到したと考えられる。

実際のところ、4o Image Generationは『ワンピース』風や『ジョジョの奇妙な冒険』風、『君の名は』風、『シンプソンズ』風、。『サウスパーク』風などなど、あらゆる「◯◯風画像」を生成できる。しかし、特定の著名な作風を簡単に模倣できることに対しては、すでに専門家らがセキュリティ上の懸念について警鐘を鳴らしている。

流行にるユーザーの爆発的な増加によって、ChatGPTは大量の新規ユーザーの個人の画像ライブラリーにもアクセスできるようになる可能性が高い。そして、そこから取得された画像データがAIモデルのさらなるトレーニングに使用される可能性がある。もしセキュリティ意識の低いユーザーが自分のプライベートな写真や顔写真データを共有してしまえば、深刻なプライバシーリスクが生じる可能性もある。OpenAIのデータ収集方法には、AIの著作権に関する重大な問題を見落とし、さらにユーザーの画像を法的措置なしに利用できる可能性があるとの指摘もあるようだ。

それでなくとも、ここまで手本とする作風にそっくりな画像をAIで生成できてしまえば、すぐにそれを使った漫画やアニメも作れるようになるだろう。AIによる模倣は、スタジオジブリをはじめとする、真似される側のクリエイターやアーティストたちに利益をもたらしていない。まして、彼らが自分たちの作品をインターネットから不適切に取得され、大規模言語モデルのトレーニング素材として無断使用され、さらにはChatGPTユーザーによって、クレジットや補償なしに改変または盗用されることを喜んでいるとは考えられない。

問題は漫画やアニメだけではない。4o Image Generationでは、クリエイター御用達のフリー画像素材で有名な「いらすとや」風の画像も簡単に作れる。いらすとや自体も、一時期は本来なら商材であるイラストを無料で配布し、配布サイトの広告など他の側面で稼ぐという方法が、他のイラストレーターたちの価格交渉を不利にすることが指摘されていた。だが、ChatGPTでいらすとやにそっくりな画像を生成できるとなると、いらすとやのビジネスモデルも危機に晒されるのではないだろうか。

ちなみに4o Image Generationは、ジブリ風画像は生成できてもディズニー風画像は生成できないと一部で言われている。ChatGPTにそのことをたずねれば、ディズニーは権利関係が厳しいため出力できないと返答されるようだ。しかし、実際には「ウォルトディズニーカンパニー風」などのように、個人名でなくスタジオなど団体や組織の名で模倣を指定すれば、生成は可能なようだ。実際に、ネット上にはその方法でディズニー風画像を生成した作例も公開されている。

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