コクピット視点はフォーミュラカーみたい
【動画】一人乗り空飛ぶクルマJetson One、量産型の初飛行が成功

2026年を目標に個人向け量産eVTOLの販売を目指している航空ベンチャーのJetsonは、レーシングカーのモノコックタブとロールケージをモデルに開発した量産型Jetson Oneの試験飛行を実施した。
Jetson Oneは、8つのモーターおよびローターで飛行するeVTOLだ。搭乗人数が1人という点からわかるとおり、実用よりもレジャー、レクリエーションなどの用途への使用を想定している。
フライバイワイヤによって、1本の操縦桿で8つのモーターを簡単に制御できるのも大きな特徴で、最高速度は約101km/h(63mph)だ。もちろん前に飛ぶばかりでなく、機体をバンクさせての旋回や後退もできる。
わずか86kgほどの機体は、1度の充電で最大20分間飛行が可能。飛行中、うかつに障害物に接近しすぎたり、複数での飛行の際に、別の機体に接触したりすることがないよう、LiDARを搭載して周囲の物体を回避、最悪は自動着陸する機能まで備えている。また8つあるモーターのうちひとつが壊れても、残りのローターを調整して空中に留まることができる。
Jetson Oneの量産型の初飛行が成功に終わったため、今後予約の受け付けも本格化する模様だ。機体の小売価格は12万8000ドル(約1920万円)なので、一般的なヘリコプターより安価だ。
ただ、Jetsonによると、すでに予約申し込みは2026年生産分まではすべて埋まっているため、これから予約しても納期は2027年以降になる。
動画の中ではテスト飛行ではあるものの、パイロットが操縦を楽しんでいるようにも見える。乗ってみたくなった人も多いのではないだろうか。
- Source: Jetson(YouTube)
- via: New Atlas