ヴァージンアトランティック航空と提携
Jobyのエアタクシー、空港から周辺都市への人員輸送を英国で開始

カリフォルニアを拠点とするeVTOL開発スタートアップのJoby Aviationは、ヴァージンアトランティック航空と提携し、英国の空港からイングランドの近隣都市までの人員輸送を開始すると発表した。
Jobyはエアタクシーとして5人乗りの6ローター「eVTOL」を用意する。この機体は1度の充電で最大160kmを飛行することができ、ヘリコプターに比べるとはるかに離着陸時の騒音も小さいことが特徴だ。
そして人員輸送においては、たとえばマンチェスター空港からイングランド北部の都市リーズまでなら、陸路なら1時間かかる道のりを、わずか15分で到着可能にするという。ヒースロー空港からロンドン東部のカナリー・ワーフまでなら、50~60分ほどの道のりとなるが、エアタクシーなら8分と、さらに短時間で移動できるとのことだ。
このサービスがいつ開始するかはまだ明らかにされていないが、Jobyは「開始時には、既存のプレミアム地上ライドシェアリング・オプションに匹敵する価格を提供するのを楽しみにしている」と述べている。
Jobyと言えば、トヨタが7億ドルを出資しており、昨年11月には日本でも試験飛行を行ったことが報じられていた。ANAホールディングスともパートナーシップ関係を構築しており、ANAはJobyとともに、将来的に首都圏、大阪圏でのエアタクシー事業の展開を計画している。
一方、米国では年内、遅くとも2年後ぐらいまでには旅客運航を開始したいとしていたが、政権交代によるFAAはトランプ政権のスタッフが認可規定を見直すため、しばらく新しいエアタクシー運行規則の施行を保留しているとのことだ。
- Source: Joby Aviation