昔はロータスに乗っていました

アップル、ブラッド・ピット主演の映画『F1』オフィシャルトレイラー公開

Image:Apple TV

アップルが、自動車レースの最高峰であるF1世界選手権を舞台とする劇場公開用映画『F1』の最新オフィシャルトレイラーを公開した。約2分半の映像はブラッド・ピットをはじめ個性的な出演陣が織りなす人間模様と、何より臨場感溢れるレースシーンがふんだんに盛り込まれており、映画館の大きなスクリーンとサウンドシステムでこれを堪能してみたいと思わせる出来映えになっている。

アップルは2022年にこの映画の権利を1億3000万~1億4000万ドルで買い取り(出演陣のギャラを除く)、近年で最も大きなストリーミング用映画契約と言われた。そして今年1月には、Apple Original Filmsとして初めて、スーパーボウルにティーザー予告を流すほどこの作品に力を入れて来た。現在この作品は、米国ではApple TV+での配信に先駆けて、6月27日より一部のIMAXスクリーンを持つ劇場で公開される予定となっている。

トップガン マーヴェリック』のジョセフ・コシンスキー監督がメガホンを取ったこの作品は、ブラッド・ピット演じる往年のF1ドライバー、ソニー・ヘイズがいまやチームオーナーになったかつての同僚ドライバー(ハビエル・バルデム)の要請で、30年ぶりにドライバーとしてカムバックするという、あらすじだけを聞けばベタで荒唐無稽なストーリーだ。

だが、コシンスキー監督が得意とするオクタン価モリモリの映像に、サーキットではルイス・ハミルトン、マックス・フェルスタッペン、セルジオ・ペレスなど人気のF1ドライバーが続々と登場するなど、その迫力とリアリティはかなりのものと言えるだろう。アップルの映像作品は、SFやアクションものでも、どこか落ち着いた雰囲気で描かれる作品が多い印象だが、『F1』はこれまでのイメージを覆す、ド派手な映像で押してくるものになっていそうだ。

ちなみに、実際のF1レースの歴史でも、いったん現役を引退して航空会社の経営者になった2度のF1チャンピオンが、数年後に現役に復帰して3度目のチャンピオンを獲得したことがある。そのドライバー、ニキ・ラウダは、3度目のチャンピオンを獲得した1984年、最終戦まで王座を争ったチームメイトの若手ドライバー、アラン・プロストに「気を落とすな。来年は君がタイトルを取るよ」と声をかけたという。

余談だが、今日3月14日は2025年のF1開幕戦、オーストラリアGPの開幕日。決勝レースは3月15日に行われる。

関連キーワード: