iPadなのかMacBookなのか、アップル社内でも決まってないかも
折りたたみiPadは18.8インチ、試作機にはアンダーディスプレイFace ID搭載か

アップルが約19インチのMacBookまたはiPadを開発中だと複数の情報源が伝えているなか、新たにアンダーディスプレイ(ディスプレイ下への埋め込み)式のFace IDを搭載したプロトタイプが存在しているとの噂が報じられている。
中国のWeibo等で活動するDigital Chat Station(数码闲聊站)氏は、アップルのエンジニアリングプロトタイプ(設計や機能を検証するための試作機)の1つは、Face IDの赤外線カメラとドットプロジェクターを統合した「金属製メタレンズ」を備えた18.8インチの折りたたみ画面を搭載し、アンダーディスプレイの顔認証を実現すると述べている。
アップルの大型折りたたみデバイスが約20インチ画面であることは、何人もの識者が主張してきた。それは2022年にディスプレイ専門アナリストRoss Young氏が、「(アップルが)約20.xインチに関心があると聞いた」と述べたことにまで遡る。
ただし、このデバイスがMacBookかiPad Proかは意見が分かれるところだ。Young氏は「折りたたんだ状態ではフルサイズのキーボードを備えたノートPC、折りたたんでいない状態で外付けキーボードを使う場合はディスプレイとして使えるノートPC」とのことで、MacBook説である。
アップルの未発表製品に詳しいアナリストMing-Chi Kuo氏も20.3インチのMacBookと述べており、おおむね符合している。
その後、Kuo氏はやや小さい18.8インチ画面を検討していると軌道修正している。この説はYoung氏も裏付けており、正確なサイズは18.76インチだと報告していた。
そこに第3の情報源としてアナリストのJeff Pu氏が加わったが、iPadかMacBookかは曖昧にしている。
さらにアップルの内部情報に詳しいBloombergのMark Gurman記者は「2台のiPad Proを並べたサイズに広がる、巨大なiPadのようなもの」と表現しつつ、iPadOSをベースとしていると報じた。が、発売は2028年だと予想した上で、それまでには「iPadOSはmacOSアプリを実行できるほど十分に発展しているはず」と付け加えている。
いずれにせよ、アップルの大型折りたたみデバイスが登場するのは早くとも3年後になりそうだ。ハードウェアの仕様が固まってからソフトウェアの開発も本格化するため、同社内でも「MacBookかiPadか」は決まっていないのかもしれない。