マルチプレイもより賑やかに?
Nintendo Switch 2、近接ボイスチャットをOSレベルで搭載?Wi-Fiも高速化か

任天堂は「Nintendo Switch 2」(以下「スイッチ2」)の予告動画で本体やJoyーConのデザイン、および『マリオカート』シリーズの新作について示唆したが、詳細は4月2日の配信番組「Nintendo Direct: Nintendo Switch 2」で明かす見通しだ。
その一方で、同社が申請した文書がいくつか公開され、仕様や新機能についての手がかりが浮上している。
まず先月末に米特許商標庁(USPTO)が公開した特許は、スイッチ2のOSに近接ボイスチャットが統合される可能性を示している。
具体的には「ユーザーが聞く音を、移動前の位置に残っている仮想マイクによって取得された音から、現在の位置にある仮想マイクによって取得された音に徐々に切り替えられる」というものだ。要は「近くの声は大きく聞こえ、遠ざかるにつれ小さくなる」仕組みである。

スイッチ2がボイスチャット機能が搭載する可能性はシステムソフトウェアと開発キットの解析から窺われていたことだ。新型Joy-Conで確認されていた謎のCボタンとひも付けられているすれば、OSレベルでの統合とも符合する。
現行スイッチ本体にはボイスチャット機能はなく、『スプラトゥーン3』など個別のゲーム+スマホアプリとして提供している。つまり任天堂はボイスチャットを否定しているわけではなく、単にハードウェア的に欠落しているだけだ。
近接ボイスチャットは多くのオンラインマルチプレイゲームに実装されており、ゲーム内でキャラクターが互いに近くにいる場合のみ音声通話できるシステムだ。『PUBG Mobile』などチーム制バトルロワイヤルゲームや、協力型ホラーゲーム『Phasmophobia』にはなくてはならない機能である。
そのメリットとしては、ゲーム内の距離感が音声に反映されてリアリティが向上する、ホラーゲームでは仲間から離れると声が聞こえなくなり恐怖感が増す。さらに相手から離れることで罵倒から逃げやすくなる、問題発言があった場合に誰のものか特定しやすくなる、といったことが挙げられる。
もう1つの手がかりは、任天堂が米FCC(連邦通信委員会)に提出した申請書類だ。そこから明らかになった仕様(指定された型番「BEE-01」が100%、スイッチ2を意味する保証はないが)は次の通りだ。
- Wi-Fi 6接続(初代スイッチのWi-Fi 5からアップグレード)
- NFC対応(amiiboフィギュアとの互換性を維持)
- 上下両方のUSB-Cポートから充電可能
これらを総合すれば、スイッチ2は初代スイッチから飛躍的な進化はないが、数年にわたりプレイヤーが抱えていた細かなストレスが減る可能性が高そうだ。
- Source: USPTO FCC
- via: Wccftech NIntendolife