トラブルシューティング好き向けかも
ニンテンドーDSの2画面ゲームをプレイできる携帯ゲーム機「MagicX Zero 40」登場

任天堂の2画面モバイルゲーム機はすべて修理受付を終了しており、本体が故障すれば(中古品を買わない限り)プレイできなくなる。そんななか、DSの2画面をエミュレートできるAndroid携帯ゲーム機「MagicX Zero 40」が発表された。
本製品は4インチの縦型800×480タッチスクリーン画面を搭載しており、それを上下に分割表示することで、エミュレートしたDSタイトルを本来のゲーム機と近い感覚でプレイできる。4月中に約75ドル(約1万1,000円)で発売予定だが、記事執筆時点ではすでに売り切れている。
発売元のMagixXは、多数の携帯ゲーム機をリリースしているメーカーであり、どれも低価格なことが知られている。今年初めには同社初のAndroid搭載ゲーム機「Mini Zero 28」を発売し、性能は低めながらも59ドルの求めやすさが好評を博していた。
Magic Zero 40の「折りたたみなし、1画面を分割して2画面に見せかけ、かつ裸眼立体視を省略」は、任天堂がニンテンドー2DSで採用したのと同じアプローチ(上部の画面もタッチパネルだがプラスチック層で保護されているため押せない)である。おそらく、これが2DSと同等の低価格で発売できた理由の1つだろう。

ほか、本製品はAllwinner A133Pプロセッサーと2GBのRAM、ゲームを5~7時間プレイできるという4,300mAhのバッテリーを搭載。Androidのバージョンは明かされていないが、Mini Zero 28と同じくAndroid 10だと推測される。
そしてDSタイトルについては、昨年3月にAndroidデバイス向けに無料となったエミュレータ「Drastic」を使用する予定だ。
MagicXはZero 40でゲームをプレイするデモ動画を公開したほかは、第三者によるハンズオンやレビューはまだ発表されておらず、実際の性能は明らかになっていない。
しかし、同社はDSゲームのほか、N64、PSP、ドリームキャストのゲームもエミュレートできるはずだと述べている。Zero 28でもDSや初代PSゲームは遊べたとの報告があり、同程度の動作は期待できるだろう。
二つ折りで2画面を備えるAyaneo Flipほどパワフルではないが、1,000ドル近い(日本では約17万円で販売)製品と比べるのは適切ではないだろう。またデバイスの起動までに時間がかかる、アプリがクラッシュするなどのトラブルは覚悟しておいたほうがよさそうだ。
- Source: Time Extension
- via: The Verge