Dの食卓のセガサターン / PlayStation版も発売していました

80~90年代の大手ゲームソフト企業「アクレイム」が復活へ。IP再利用やインディーズゲームの流通をサポート

Image:Acclaim Entertainment

スポーツや版権ものに強い大手ゲームソフト企業として知られたものの、2000年代に不振に陥り、暖簾を下ろしたアクレイム・エンタテインメント(Acclaim Entertainment)が、20年の時を経て復活すると伝えられている。

1987年に米国でNintendo Entertainment System(NES)用のゲームソフトを開発するために設立されたアクレイムは、当初は映画やスポーツ団体などとタイアップしたゲーム開発を得意としていた。パブリッシャーとしての業務も活発で、日本でも、ゲームボーイやスーパーファミコン、セガ・ゲームギア向けの『エイリアン3』や、スーパーファミコン、メガドライブなどで発売された『モータルコンバット』シリーズを発売、セガサターンおよびPlayStation向けの『Dの食卓』も、アクレイムからリリースされた作品のひとつだ(オリジナルは3DO版)。

だが、2000年代以降はぱったりとヒット作が出なくなり、資金繰りが立ち行かなくなり2004年に破産を申請、閉鎖されていた。

今回復活のうわさがあがったのは、アクレイムが持っていたIPポートフォリオから「クラシックフランチャイズを再活用する」ためとされている。またパブリッシャーとしてインディーズのゲームスタジオへの資金投入、マーケティングや宣伝といったサポートも行っていくという。

新会社には、諮問委員会として「ライセンス業界の大物、プロスポーツ選手、現役のれジェントミュージシャン、そしてビデオゲームとポップカルチャーのコラボレーションに長けたベテラン」が含まれているとされ、その中には殿堂入りプロレスラーのジェフ・ジャレットの名前もある。

ジャレットは「80~90年代に最も伝説的なゲームのいくつかをリリースしたことで知られる象徴的なパブリッシャーであるアクレイムの復活のパートナーになれたことを喜ばしく思う」と述べている。

新生アクレイムのCEOとして、再始動と成長の陣頭指揮をとるのは、PC、コンソール、モバイルで数百のゲームのマーケティングと公開を20年以上行ってきたというゲーム業界のベテラン、アレックス・ジョセフ氏だ。

以前はGraffiti Gamesで活動し、16本のゲーム作品をリリースしてきたジョセフ氏は「Acclaimをゲーム業界の最前線に復帰させる取り組みを率いることができて、本当に光栄でうれしく思う」「幸運なことに、当社は非常に才能豊かなチームを抱えいる。すでに素晴らしいインディーズゲームタイトルといくつか契約しており、近いうちに発表する予定だ」と述べている。

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