MVNO「メルカリモバイル」提供開始
メルカリ、格安SIM事業に参入。ギガをユーザー間で売り買い可能

メルカリは、MVNO事業に参入。新たにモバイルサービス「メルカリモバイル」の提供を本日3月4日より開始した。
料金プランは月額990円(2GB/税込)と2,390円(20GB/税込)2種類。ドコモ回線を利用した音声・SMS・データ通信サービスを提供する。
すでに普及しているフリマアプリ「メルカリ」を通じて申し込みから日々の管理まで完結できることに加え、データ通信量(ギガ)を「メルカリ」のように個人間で売り買いできる機能を備えることが大きな特徴。「これまで以上にスマホを柔軟でおトクにご利用いただけるサービス」だと同社はアピールしている。

通信量は1GB単位で最低200円から「メルカリモバイル」のユーザー同士で売り買い可能(1GBあたりの最高金額は最高500円)。ギガを売って得られたお金は「メルカリ」の残高にチャージされ、「メルカリ」はもちろん、「メルペイ」を使って日常の買い物やメルペイのあと払い決済サービスの清算に利用できる。
また購入したギガはデータ容量に即座に反映される。なお、取引の際には販売手数料10%が差し引かれる。

メルカリ公式からは550円/1GBでいつでもギガを追加購入。ギガを追加購入した場合も、2GB/20GBいずれかのプランに付属するギガから先に消費される。なお、追加購入したギガは出品できないほか、ギガの翌月繰越はできない。
同社の調査によれば、「スマートフォンの通信キャリアを変更したことがない」もしくは「変更経験が1回まで」という消費者が64.4%を占めるとのこと。
また、通信プランについては、月々のデータ通信量が余っても「特に何もしていない」「繰り越しているが、結局使わず余る」の合計が75.0%だった一方で、データ量が足りない人のうち45.2%は「毎月追加でギガを購入する」など、契約内容と実際の利用実態にはギャップがあることが判明したという。
加えて、料金プランの柔軟さへのニーズについて聞いたところ、「使い方に合わせてプランを自由にカスタマイズしたい」意向がある人は78.6%に上った。
こうした背景を受けて、より柔軟でおトクなスマホ利用体験を実現すべく、「メルカリモバイル」の提供を開始したのだと同社は説明している。
なお、eSIMのみでの提供で、eSIMが利用可能なiPhone/Android/タブレットに対応。新規申し込みのほか、もちろんMNP(モバイルナンバーポータビリティ)での乗り換えも受け付ける。
音声通話は22円/30秒で、現在のところ通話定額オプションサービスは用意していないが、今後の展開も検討しているとのこと。そのほか、SIMカードのリリースやデータSIM、au回線の追加、支払い手段の追加や、メルカリならではのおトクなプログラムの展開を予定しているという。
- Source: メルカリ