iPhone 5c、iPhone SEとは違う位置づけとのこと

「iPhone 17e」は来年2月に発売?今後、毎年「e」シリーズが登場する可能性

Image:Apple/YouTube

アップルが本日発売する「iPhone 16e」は、実質的に廉価モデル「iPhone SE」の後継モデルとみられている。歴代のiPhone SEが不定期に更新(初代が2016年、第2世代が2020年発売)されたため、次期「iPhone 17e」も2026年には登場しないとも憶測されていた。

が、おそらく2026年2月頃にiPhone 17eが発売される可能性が高いと報じられている。

市場調査会社Consumer Intelligence Research Partners(CIRP)の最新レポートによると、手頃な価格のiPhone「e」モデルは、「今後のプログラムの一部になる」可能性があるという。つまりフラッグシップ機と同じく、毎年ごとに後継機が登場するかもしれないということだ

具体的には、2025年9月に「iPhone 17」シリーズを発売した後に、2月にiPhone 17eを発表するという流れだ。これは、GoogleがPixelスマートフォンの標準モデルとProモデルを発売してから数ヶ月後に、安価な「a」モデルを発表したことに倣うものだという。

さらに中国SNSのWeiboで活動するリーカーFixed Focus Digital氏は、アップルのサプライチェーン情報筋から「新しいプロジェクトのコードネーム」の存在を知り、それがiPhone 17eに関連している可能性が「高い」と主張している。

ちなみにFixed Focus Digital氏は、iPhone 16eという製品名を正確に予想していた人物の1人だ。当時、ほとんどの情報筋はアップルがiPhone SEシリーズの新機種を発売するに過ぎないと述べていた。

CIRPは、iPhone 16eを過去の廉価モデルiPhone SEや「iPhone 5c」と比較して、位置づけが違うと分析している。

iPhone SEは不定期に発売され、最新機能と旧型のデザインを併せ持ち、低価格が魅力だった。市場シェアは2020年に12%を記録したが、2024年には5%に低下したという。かたやiPhone 5cは最初こそ25%以上の市場シェアを獲得したが、iPhone 6シリーズ登場後に急速にシェアを落とし、結局「c」シリーズは根づかなかった。

それに対してiPhone 16eは、価格が上昇しながらもフラッグシップ機に近い性能を持ち、定期的なリリースが見込まれることから、市場に持続的に受け入れられる可能性が高く、iPhone miniのように失敗することはなさそうだという。

とはいえ、今のところiPhone 16eは予想された価格よりも高く、上位モデルiPhone 16との価格差もさほどなく、ユーザーの反応は冷ややかな印象もある。アップルは新たなフォームファクターを投入してから数世代は様子見、結果が芳しくなければ方針転換する傾向があるが、iPhone eシリーズの今後を見守りたいところだ。

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