出張の多いコアゲーマーに需要がありそう
Valve、「どこでも大画面のSteam Deck」的なVRヘッドセットを2025年末に発売か

ゲームプラットフォームSteamを運営するValveが、新型VRヘッドセットを2025年末までの発売を目指していると著名リーカーが主張している。
Valveの内情に詳しいコンテンツクリエイターのGabe Follower氏は、スタンドアローン型のワイヤレスVRヘッドセット「Deckard」の最新情報を複数の人物から確認したと述べている。現時点ではフルバンドルの価格は1,200ドル(記事執筆時点では約18万円)に設定され、完成済みの「自社製」ゲーム(またはデモ)が同梱されるとのことだ。
同社はコストを一切削減せずに最高の体験を追求しているため、たとえ1,200ドルでも赤字覚悟での販売になるという。Steam Deckと同じSteamOSを使いつつ、VR用に適合。コア機能の1つは、Steam Deckでプレイできる2Dゲームを、PCなしでVRの大画面でプレイできること。非公開のプレゼンテーションがまもなく開始されるかもしれない、と述べている。
Valveが新型VRヘッドセットを準備中との噂がささやかれたのは、3年以上前に遡る。2022年9月には同社の特許出願が公開され、デザインの手がかりが示されていた。さらに一昨年秋には、未発表ハードウェアが韓国の認証を受けている。
ほか、ValveウォッチャーのBradley Lynch氏は、VRヘッドセット用と思しき「Roy」コントローラーへの参照をSteamVRコード内に見つけたと報告していた。
新型VRヘッドセットを開発していることは、Valveも半ば公然と認めている。同社のプロダクトデザイナーGreg Coomer氏は2022年末、韓国メディアに「最近、VRヘッドセットの開発が進んでいると確信を持って言える」と語っていた。
かつてVRヘッドセット「Valve Index」は2019年6月に発売され、米国での価格は999ドル(日本では12万5,800円(税込)/現在は16万5,980円)だった。当時は最も先進的な製品であり高い評価を受けていたが、それでも販売台数はニッチの域を出なかった。
1,200ドルという噂の価格は、インフレ率を加味すると、Valve Indexとほぼ同じ価格となる。「どこでも大画面でプレイできるSteam Deck」的な製品になるのであれば、コアゲーマーから一定のニーズはありそうだ。
- Source: Gabe Follower(X)
- via: Wccftech