iPhone 16標準モデルとの価格差は約2.5万円

iPhone 16e、グラフィック性能/搭載RAM/充電速度が判明か

Image:Apple

アップルはiPhone 16eにつき「iPhone 11のA13 Bionicチップより最大80%高速」と宣伝しつつ、他のiPhone 16シリーズとの比較はしていない。また搭載RAMも8GBと噂されてきたが、iPhoneの恒例通り、仕様表では言及はない。

まだ一般ユーザーの手元に届いていない(発売日は2月28日)なか、人気ベンチマーク投稿サイトGeenbehch BrowserにiPhone 16eのテスト結果が発見された。

iPhone 16eはA18チップを搭載しており、iPhone 16標準モデル搭載バージョンとCPUコア数は同じだが、GPUコア数は異なる。iPhone 16が5コアに対して、iPhone 16eは1つ少ない4コアである。

インドメディアMySmartPriceが発見したテスト結果によれば、iPhone 16eはグラフィックテストで2万4188ポイントを獲得。これはiPhone 16とiPhone 16 Plusの約2万7600よりも約13%低い。

とはいえ、購入した人がGPUコアが1つ少ないと気づく可能性はほぼゼロだろう。たとえばiPhone 15とiPhone 15 Plusのスコアは約2万2800であることから、それ以前の旧機種から乗り換えるユーザーは、顕著な改善を感じられるはずだ。

ほか今回のテスト結果では、iPhone 16eが8GB RAMを搭載していることも裏付けている。これによりApple Intelligenceが問題なく動き、今後も長きにわたり使い続けられるだろう。iPhone 15およびiPhone 15 Plusの6GB RAMを上回っており、マルチタスク(RAM内にアプリのデータを保持する)の快適さも向上しているはずだ。

最後に、MySmartPriceは3C認証データベース(中国強制認証制度に基づき、国内で販売する製品は登録される)へのiPhone 16eの登録から、最大29WのUSB-C高速充電をサポートしていると指摘している。この数値は、iPhone 16標準モデルの最大速度が約30Wだったこととも符合している。

iPhone 16eは単純に性能だけを見れば優秀ではあるが、最新世代のフォトグラスタイルやMagSafe、Wi-Fi 7にも非対応など制限も少なくない。9万9800円(税込)からの価格が高いか安いかは、評価が分かれそうだ。

関連キーワード: