まだ実用は厳しそう
OPPOの新折りたたみスマホ「Find N5」、リモート操作対応で“小さなMac”に

中国メーカーのOPPOは20日、折りたたみスマートフォン「Find N5」を発表した。同社は世界最薄の折りたたみスマホだと強調しており、閉じた状態での厚さは8.93mm、開いた状態では4.21mmとのこと。強力なSnapdragon 8 Elite(通常の8コア版ではなく7コア版)チップを搭載し、AI機能も充実させている。
この最新Androidスマホが、Macをリモート操作できる機能を公式に搭載し、まるで小さなMacBookのように使えることが明らかになった。
以前からOPPOは自社スマホにつき、アップル製品ユーザーが便利に使える取り組みを行ってきた。昨年秋にリリースされたColorOS 15(Android 15ベースのカスタムOS)の新機能「O+Connect」は、iOS端末とAirDropのようにワイヤレスでのデータ転送を実現している。
Oppo Find N5に搭載された最新バージョンのO+Connectは、これをMacに拡張したものだ。AndroidスマホとMacとのファイル共有が可能となり、スマホを開かなくともファイルや写真、メモ等を簡単に取り出すことができる。
もう1つの機能が、Macのリモート操作である。Find N5を半開き(公式にはFlexFormモード)にして、Macのデスクトップ画面を上部にミラーリング、下の画面を仮想キーボードやトラックパッドとして使うことで、実質的にMacを手元で操作できる。
OPPOによれば、他にできる操作は次の通りである。
- 2本指でピンチしてズームイン/ズームアウト
- ディスプレイ上を2本の指を滑らせて上下にスクロール
- 3本指で上にスワイプしてMission Controlを開く
- 3本指でワークスペース間を移動
- 4本指でピンチインしてランチパッドを開く
ただし、実際に1週間にわたり試用したThe Vergeの記者は、これで仕事をするのは厳しいとの感想を述べている。画面が小さくて使いづらく、macOSがタッチジェスチャーを想定していないためタップはマウス代わりにしにくく、あるときはラグが酷すぎて使いものにならなかったとのこと。
ともあれ、AndroidスマホとMacがこれほど深く統合されたのは初めてのことだ。しばらくはお遊びの域を出ないかもしれないが、今後は改良を重ねていくと期待したいところだ。