高価なヘッドセットを守るためなら、多少気持ち悪くてもガマンできる?

Apple Vision Pro保護カバー「Aperture」は若干ゾワる見た目かもしれない

Image:Dbrand

モバイル機器用のケースやスキンシールのメーカーであるDbrandは、Apple Vision Proの前面ガラスを保護する「Aperture」プロテクターを発表した。

Vision Proは、なめらかな形状の前面を、耐衝撃性能の高さで定評あるCorningのゴリラガラスで覆っている。そのため通常の使用では割れることはないはずだ。だが、もしこの前面ガラスが割れてしまえば、修理代は800ドル(約12万円)もかかってしまう。万が一を考えるとやはり保護カバーは付けておきたい。

ただ、スマートフォンケースのように全部を覆い隠すような保護カバーは、Vision Proには取り付けられない。デザイン的に目立たないようになっているが、Vision Proの前面ガラスの下には、ユーザーの周囲空間を認識するための、いくつものセンサーが埋め込まれている。カバーでそれを覆ってしまえば、Vision Proは使えなくなってしまう。

Image:Dbrand

そこでDbrandは、穴の開いたカバーを作ることにした。そのデザインはなんだか、往年の妖怪アニメ『妖怪人間ベム』のベムまたはベロの頭みたいな有機的なデザインになっている。トライポフォビア(集合体恐怖症)の気がある人にはゾワる見た目かもしれない。だが、このキモい穴の一部は、きちんとセンサー類が機能するように計算して配置されている。

なおDbrandも、このデザインが若干ゾワるのを認識しており、Apertureの製品ページに「Apertureの切り欠きの配列は、単にトライポフォビアを刺激するように設計されているわけではありません。使用中に完全な機能を維持できるように意図的に形作られています」と記している。

ちなみに、このデザインのオリジナルは、工業デザイナーのカイル・グッドリッチ氏が試作し、SNSで大きな反響を得たもの。グッドリッチ氏は反響を受けて、製品化するパートナーを探していたところ、Dbrandが興味を持った模様だ。

Dbrandのウェブページでは、Apertureの価格は49ドル(約7600円)となっている。また、共通デザインのVision Proバッテリーパック用カバーがセットになったバージョンは69ドル(約1万600円)だ。

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