おそらく公式サイトでの発表のみ、イベントなし

「iPhone SE 4」早ければ来週発売か。価格は約7万6000円の可能性

Image:Vladimir Razgulyaev/Shutterstock

アップルが最新の廉価モデル「iPhone SE 4」を、早ければ来週にも発表すると米Bloombergが報じている。

同社の未発表製品に詳しいMark Gurman記者は、「iPhone SE 4がまもなく発表され、今月末に販売される」と事情に詳しい関係者から聞いたと述べている。かつてGurman氏は、M4搭載MacBook AirがiPhone SE 4よりも先に登場すると予想していたが、軌道修正した格好だ。

少し前、Gurman氏は「驚くほど多くの米国ストアで、iPhone SE(第3世代)の在庫が全く残っていない」として、新モデルが来るという確かな兆候だと述べていた経緯がある

さらに同氏はXにて、iPhone SE 4の仕様についても言及している。主な特徴は「iPhone 14のようなデザイン、A18チップ、Apple Intelligence対応、より大きな画面、USB-Cなど」とのことだ。

これらのスペックは、他の情報源も伝えてきたことだ。Apple Intelligence対応ということは、オンデバイスAI(クラウドと通信せずローカルで動く)には多くのメモリが必要なため、RAM 8GB以上を搭載することを意味している。

また「iPhone 14のようなデザイン」は、iPhone 16のようなダイナミックアイランドではなくノッチ(画面上部の切り欠き)があると示唆しているようだ。リーカーが公開したダミーモデルでも、ノッチらしき形状が確認されていた。

発表にあたっては、特別イベントが開催される可能性は低く、公式サイトでのプレスリリースのみとなるようだ。低価格モデル1つだけのために、コストを掛ける意義が薄いとみられたのだろう。

その価格は、第3世代SEの価格(米国では429ドル~)よりも上がるかもしれないという。が、サムスンやAlphabet(傘下のGoogle)の低価格スマホと同じ範囲に留まる可能性があるとして、約500ドル(約7万6000円)と予想している。

さらにGurman氏は、iPhone SE 4にはクアルコム製に代えて、初のアップル自社設計5Gモデムが採用されるとの予想を再確認している。高価なクアルコム製モデムチップから安価な独自チップに移行することは、低価格を実現するためにも不可欠と思われる。

この自社設計5Gモデムは、従来のクアルコム製よりもダウンロード速度が遅く、高速なミリ波は非対応でサブ6GHzのみになると言われる。とはいえ、現実の環境下ではベストな転送速度が実現できるわけではなく、体感速度にはさほど差がない可能性もある。

その一方、ユーザーにとってのメリットは「低消費電力、セルラーネットワーク検出能力の向上、衛星接続の強化」つまりバッテリー持ちが良くなり、電波がつかみやすくなることが挙げられていた。


前面カメラは12MP、背面カメラはシングルながら48MPとなると噂される。超広角カメラこそないが、それ以外はiPhone 16標準モデルと同等になる見通しだ。数年前のiPhone Proモデルを使い続けている人には、カメラ以外の性能は大幅に強化されることになり、買い換えするかどうか悩ましそうだ。

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