アップルの厳しい要求仕様もクリアに近づいた?

“折りたたみiPhone”に進展か。アップル、ディスプレイの主要サプライヤー決定目前?

Image:Bhubeth Bhajanavorakul/Shutterstock.com

アップルは折りたたみ式のiPhoneやiPad等を開発中であると、数年にわたって噂されてきた。その続報として、同社が次世代折りたたみ式ディスプレイの主要サプライヤーを選定する最終段階にあると報じられている。

韓国Naverのニュースアグリゲーターyeux1122氏によると、アップルは厳格な技術的要件を堅持しており、厚さ、サイズ、曲率半径(どれほど曲げられるかを示す数値)につき現在の業界標準に沿いつつ、耐久性と折り目を減らすことにつき大幅な改善を求めているという。

そして一部の韓国部品メーカーは、アップルの厳しい仕様を満たす上で長足の進歩を遂げたという。主要サプライヤーの選定はまだ続いているが、アップルは2月末〜4月上旬までに最終的な決定を下す見通しとのことだ。

このディスプレイがどの製品向けかは明らかにされていないが、タイミング的にiPhoneである可能性が高いだろう。複数の折りたたみ製品が開発中と噂されるなか、折りたたみiPhoneが最も早く実現する可能性が高い。同社の未発表製品に詳しいMing-Chi Kuo氏は「まだ企画段階」と述べていたものの、複数のアナリストが2026年〜2027年頃の発売を予想している

すでに市場に出ている折りたたみ式製品はタテ折りと横折りの2種類あるが、The Informationは前者のクラムシェル型だと報じていた。サムスン製品でいえば、Galaxy Z FoldシリーズではなくGalaxy Z Flipシリーズに似ているようだ。

一方でアップルは、より大型の折りたたみ式デバイスも計画していると伝えられている。最近The Wall Street Journalは、同社が約19インチの「ノートPCとして使える」折りたたみ製品を開発中だと報じていた

また、BloombergのMark Gurman記者も「巨大な」折りたたみiPadのプロジェクトが、2028年発売に向けて本格的に動き出したと報道。それは「2台のiPad Proを並べたサイズに広がる」大きさで、折り目が見えない「1枚のガラス」を目指しており、かなり高価になると示唆していた。

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