オンラインから一気通貫で設置まで

Ankerが家庭用蓄電池に参入、「Anker Solix XJシリーズ」発表。100万円台後半から

編集部:平山洸太

「Anker Solix XJシリーズ」

アンカー・ジャパンは、同社ポータブル電源シリーズ “Anker Solix” より、家庭用蓄電池「Anker Solix XJシリーズ」を発表。容量は5000Wh、10000Wh、15000Whの3種類がラインナップされる。工事費等を除いた本体価格は100万円台後半〜300万円前半を想定。ローンも提供し、月々1万円弱〜2万円台から導入できるとする。

ソーラーパネルで生み出した電力を蓄えるための家庭用蓄電池事業に参入する格好。訪問販売がメインとなっていた家庭用蓄電池の新たな販売方法として、オンラインでの見積もりから設置日の調整、その後の設置までをワンストップで実現したという。

ソーラーパネルからの電力を蓄電し、家全体に供給する

本家庭用蓄電池はポータブル電源とは違い、住宅設備として設置して利用するもの。蓄電池に蓄えた電力を家のシステム全体に給電することができるため、災害時などの停電対策となるだけでなく、電気代削減などのメリットがあるとする。

アンカー・ジャパンによれば、従来の家庭用蓄電池は訪問販売が主流であり、興味のないユーザーへの過度な営業、設置における複数の業者との調整、自治体ごとに異なる補助金や申請フォーマットへの対応、というような問題があったとのこと。Anker Solix XJシリーズの販売にあたっては、これらを一気に解決するユーザー目線の仕組みを構築したという。購入前相談から設置までは最短1か月。

見積もり画面のイメージ

Anker Solix XJシリーズは、家庭用蓄電池と電力を制御するパワーコンディショナーがセットになっている。電池には安全性の高いリン酸鉄リチウムイオン電池を採用。多重の保護機能に加えて、電池パックごとに8つのセンサーを搭載することで製品の異常検知にも配慮した。災害における火災などへの耐性も考慮して設計。蓄電池は後からの容量拡張もサポートしており、まず5000Whを購入し、必要に応じて容量を増やすというシーンも想定する。

4人世帯の場合の目安として、5000Whでは約1日、10000Whでは約2日、15000Whでは約3日分を蓄えることができる。またセットのパワーコンディショナーは、ソーラーパネルで発電した電力を最大97.5%の効率で蓄電および使用することが可能。回路内で電圧が高まると発生するアーク放電の火花を検出し、0.5秒以内に電源を遮断する機能を備える。

3つの容量を容易

国内規格のJET認証、国際規格のIEC 63027を取得済。最大15年間の長期保証も付帯する。購入特典として、Anker Japan 公式オンラインストアの10万円分クーポン、10年分のAnker あんしんサポート、10年分のAnker マイレージプログラム プライムパス(通常価格:年間1,980円/税込)が付属する。

15年保証を付帯する

また、屋根の上に設置するAnkerブランドのソーラーパネルも同時展開。日本の暑さや寒さ、沿岸部で発生する塩害にも耐える仕様を標準装備。厳しい試験をクリアした両面ガラスを採用し、従来のソーラーパネルと比べて、設置環境によっては30%多く発電できるという。

本製品は直営店のAnker Storeでも展示予定。まずはららぽーとEXPOCITYと渋谷の店舗で展開し、その後全国に展開するとしている。

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