最初は米国からになりそう

X、Visaとの提携を発表。アプリ内決済機能「X Money」立ち上げに向けて

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Xのリンダ・ヤッカリーノCEOは、イーロン・マスク氏が提唱している「なんでもアプリ(Everything App)」化に向けた「最初のパートナー」として、Visaと提携すると発表した。

この提携により、XはVisaの送金ソリューションであるVisa Directを通じて、Xの「X Money」ウォレットに入金し、デビッドカードの仕組みを利用して相手への支払いや銀行口座への送金を可能にする。ヤッカリーノ氏によると、今年はX Moneyに関する発表がいくつもあるとのことで、Visaとの提携発表はその第1弾とのことだ。ちなみに、ヤッカリーノCEOは1月1日に「今年はX Moneyを含む複数の新機能がプラットフォームに追加される」と予告していた。

Xはプラットフォームに決済機能を実装するため、子会社X Paymentsを設立し、これまでに米国内41州で資金移動業者としてのライセンスを取得してきた。

また以前より、Nima Owji氏をはじめとするアプリ・プラットフォーム研究者らは、 X Moneyに関連するコードの痕跡をいくつか発見している。報告ではプラットフォーム上のウォレットに資金を入金して他のユーザーに支払う機能についても説明していた。Nima Owji氏は、X Moneyはローンチ時点では米国のすべての州で利用できるわけではないとも述べている。

CNBCはX Moneyのサービスは第1四半期に開始する予定だと報じ、事情に詳しい人物の話として、さらに多くの金融パートナーと提携すること、ユースケースのひとつはクリエイターがXからの支払いを受け入れる際に、外部の金融機関でなく、Xのウォレット内に資金を貯えられるようにすることだと伝えている。

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